3/7(土)創価大学現代GPフォーラム |
3月7日(土)は創価大学で開催された
現代GPフォーラムに出席してきました。
テーマは「ICTを活用した自律的学習の推進」です。
大学の授業で情報技術を活用する試みは
色々な大学で進められていますが、
創価大学の取り組みは、若干28歳の
工学部情報システム工学科高木正則助教が
勅使河原可海教授の指導のもとで開発したもので、
授業を受講する学生たちに作問をさせ、
それをグループで相互に評価し、
学生が作問した問題で確認テストをすることで、
教員と学生、あるいは学生同士の
コミュニケーション機会を増加させます。
平成20年度は37名の教員が57科目で導入し
1万800問もの問題を作成しました。
これにより、学生の学習意欲を高める、
コミュニケーション能力を高めるというもので、
実際にテストの点数が上がるなど、
高い学習効果が認められたそうです。
東京工科大学のインタラクティブコンテンツデザイン展 でも触れましたが、
この授業も、インタラクティブ=双方向性を重視しています。
今や大学の授業は、教員の話を一方的に
聞くものではなくなりつつあります。
Web上で学生が作問するとポイントがたまり、
学習意欲が高まります。
しかも、互いに、誰がどんな作業をしているかが、
点数を競う過程でわかり、やる気も出ます。
実際にパソコン教室で30人ほどの聴衆を集めた
模擬実験を体験しましたが、
作問した問題に、ネットの掲示板で書き込みができるので、
他人からの評価や感想がすぐに反映され、面白く感じました。
当初は作問だけでスタートしましたが、
現在はネット上に教員が科目の専用サイトを作り、
ブログや掲示板でディスカッションをする例もあるそうです。
こうした大学の教育改善の取り組みは
大学研究家として知っておくべきと思い、見学したのですが、
それをこうして私が拡げていくこともまた、
インタラクティブな試みです。
できるだけ多くの人が大学の教育や研究に関心を持ち、
知識と教養を深めていって欲しいと感じています。
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