衝撃の近畿大学総合社会学部! |
本日竣工式がある近畿大学総合社会学部の新校舎を
竣工前日に見学させていただきました。
澤田主任が書いている「さわちゃんのこんなん行ってきましたブログ」
総合社会学部は2010年度新設ですが、
今年の入試では定員450人に受験生が11521人も押し寄せて、
法学部や経済学部まで抜いてしまったという、大人気学部です。
今年の近大の志願者は10万人を超えており、絶好調なのですが、
実力以上に人が集まりすぎなんじゃないのという気もしまして、
この新学部の実力を見極めるべく、お邪魔したのです。
結論から言うと、自分の近大に対する認識の甘さを痛感する、
想像以上に刺激的な学部でした。
写真は、専任教員の研究室です。
ホワイトボードがあり、ちっちゃな教室みたいになっています。
(写真)
右 広報課 澤田和典主任
中 木地平浩次 総合社会学部設置準備室 事務長
左 西川清一 総合社会学部設置準備室 係長
*西川係長が持っているのは、総合社会学部のキャラクター 「ブライス」
総合社会学部の1年生は、必ず10人~12人の少人数ゼミに所属し、
このように「先生の研究室」で、基礎ゼミの授業を全員が受けます。
しかも、この基礎ゼミは5週間で次の先生に交代し、
前期15コマの授業は、3人の先生から5コマづつ授業を受けるので、
1年生の前期だけで、3人の専任教員とお友達になれるのです。
さらに、後期になると、ゼミの学生もメンバーチェンジし、シャッフルでまた違う学生同士、先生同士でゼミ組みます。専任教員は今度は2週ごとに入れ替わります。こうして、1年生のうちに、沢山の学生や先生と知り合いになれるのです。
この初年時教育は衝撃的な取り組みなのですが、パンフレットやホームページではまったく説明されていないので、「受験生が本当に知るべき情報はこっちです、アピールしてください」とお願いしてきました。
総合社会学部の専任教員は42人(開学時)で、学部定員が450人なので、1学年10人程度のゼミが実現します。もちろん4年間必修です。総合社会学部は社会・マスメディア系専攻(定員210人)、心理系専攻(定員120人)、環境系専攻(定員120人)に分かれていますが、教員の研究室は専攻ごとに集めず、ごちゃごちゃにされています。これも意図的なものです。先生の研究室から廊下を挟んだ反対側がゼミ用の小教室になっています。
写真の研究室は講義室形式ですが、先生のよっては、丸テーブルをイスが囲んだ会議室形式にしている先生もおり、それは先生ごとに希望を聞いてそうしたとのこと。
この設備は、ものすごく学生のことを考えた設計です。
「文系の大学生が、キャンパスに居場所がないという状態を、解消したかった」(木地平事務長)
「僕たちのような大人数のマスプロ授業を、後輩たちには味わわせたくない」(澤田主任)
という、職員の皆さんのアイデアが、学部の教育内容から校舎の設備にいたるまで取り入れられ、学生にとって理想的な教育環境が実現しています。
驚くべきことに、この新校舎には、すでに自治会室が用意されており、
総合社会学部の新1年生が、他学部のような活発な学生会活動をして、
大学を盛り上げていってくれることを想定しています。
近畿大学は、関西の大学の学園祭で「唯一」、学部ごとの学術的な展示がきちんとある学園祭です。総合社会学部にも期待が持てます。
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