6/9 福井工業大学だってがんばっているんだよ! |
(写真1)福井工業大学のみなさん。就職サテライトセンターにて。小原正豊入試広報課長(右)、城野政弘学長(中央)、吉田美峰広報課長(左)
福井工業大学に行ってきました。隣の金沢工業大学ばかり有名ですが、「福井工大だってがんばっているんだよ!」というのが今回のテーマです。夜行バスで着いたので、学食で朝定食を食べました。380円。ライスは梅干しとふりかけと海苔が無料で付いてきます。味噌汁と納豆、チキンとタマゴサラダ、
飲み物はパックのお茶が付いてくる上に、さらにジュースの自販機の無料カードまでもらえました。ボリューム満点です。こんな朝食が食べられるなんて、福井工大素晴らしい。そんな福井工大ですが、志願倍率は1・5倍(金沢工大は7・0倍)、定員割れで厳しい学科もあるなど、苦境が続いています。
(写真2)福井工大の朝定食。豪華!
まず、小原正豊入試広報課長と、吉田美峰広報課長にお話を伺いました。福井工大の教育の目玉はFTH(フリートーキングアワーズ)という科目で、1年次と3年次に開講されます。専任教員1人が4人の学生とテーマを決めずにフリートークをするもので、単位が出る必修科目です。FTHは生活・学習面で
学生を指導します。2・3年次には「創成科学」という必修科目があり、学生は自分でテーマを決めて半年間研究をし、全員が課題発表をプレゼン形式でします。先生たちに選ばれた優秀な研究は学長賞が与えられます。原子力、デザインなどの特徴的な学科があるほか、近年は経営系学科も2つ設置し、文系の
受験者も集めようとしています。城野政弘学長は、「少人数の丁寧な教育が特徴」だと言います。「1年生510人に対し、120人近く、原則としてすべての専任教員が、FTHで1対4で親密に接して、学生を指導する。学生は教員の経験や知識を直接聞くことができる」とこの教育の良さを強調します。
必修のFTHは2週に1回。学生数わずか4人の授業のため、1年生も先生の研究室で授業を受けたり、天気の良い日は外の芝生で授業をすることもあるそうです。憲法の講義をしている中野多朗右エ門総務部長は、「ウチは学生がいい。素直で真面目、一生懸命汗を流すことができる」と絶賛します。
はっきり言わせてほしい。この福井工業大学、宣伝が下手なのです。せっかくユニークな教育や研究をしていても、それを外に出さないため、どこぞのお隣の金沢工業大学と大きく差が付いてしまうのです。原子力やデザインの学科は金沢工大には無いし、設備もなかなかのものです。福井工大、もうちょっとなんとかがんばってください。(おわり)
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