11/2 近畿大学生駒祭 |
(写真)近畿大学総合社会学部は、4年間必修の少人数ゼミを、教員の研究室で実施します。写真は毎日放送に勤務している大谷武文客員教授(写真右端)の研究室。写真中央は私、左は荒巻裕学部長。
1)近畿大学生駒祭は、関西の私立大学では最もレベルの高い学園祭をしています。模擬店が239軒もあって賑やかなだけではなく、教室での文化系サークル展示や、経済学部、経営学部、理工学部などの「学部祭」という学術展示も充実しており、見ごたえがあります。
2)原子力研究所も学園祭に合わせて公開しており、見学してきましたが、本物の原子炉を見たのはこれが初めてです。学園祭期間中とはいえ平日に行ったためか事務質はすべて開いていおり、「英語村」や、語学センターなどの設備も見学できました。どちらも課外で語学が学べる素晴らしい施設です。
3)入学センターも開いていたので、入試広報課の加藤公代課長補佐にお話を伺いました。現在の近畿大学は、200人以上の授業はしないようにしているそうです。1年生の基礎ゼミは全学部で必修。経済学部、経営学部は、全員が専門ゼミが必修です。かつてのマンモス大学とは違う、大変な変化です。
4)1年生が前期に必修の基礎ゼミでは、専任教員が多くても20人までの学生を対象に、ディスカッションやパワーポイントを使ったプレゼンをさせるといった双方向型の授業をします。初年時での「友達づくり」も、基礎ゼミの重要jな目的です。この大切さをわかっていない大学がいかに多いことか。
5)総合社会学部の荒巻裕学部長にもお話を伺いました。この学部は、4年間ゼミは必ず教員の研究室で実施するという、新しい教育の取り組みをしている新設学部です。荒巻学部長は「学生を大切にする大学づくり」「教員の教育力の向上と自己刷新」「いつでも学生が遊びに来る研究室」を提唱しています。
6)研究室というもののイメージを変えていこう、学生と先生、学生と学生の語り合いが生まれる場にしよう、というのが、近畿大学総合社会学部の研究室の在り方です。1年生は週4時間英語があります。課外の英語村や語学センターも加えれば、かなり英語学習ができる環境です。
7)高い偏差値の有名大学の中には、今でも、1年生にゼミがなく友達のできない大学、希望者が専門ゼミに入れない大学、授業時間以外に語学を学ぶ場がない大学が、たくさん存在します。近畿大学が教育内容を充実させ、おざなりなマスプロ教育をやめる意思を示していることは、高く評価できるものです。
←読後にクリックをお願いします