1/16(日)株式会社植松電機 専務取締役 植松 努 氏の講演(前半) |
植松電機 1 「夢に向かって」植松努物語―「心を育てる」感動コミック VOL.7
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1/16(日)東京ビックサイトで開催された「ものづくり立国日本 次世代フェスタ」での、株式会社植松電機 専務取締役 植松 努 氏の講演「Dream Can Do~『どうせ無理』を世の中からなくしたい」を連続Tweetします。
1)北海道赤平市にある株式会社植松電機。社員数20名のこの小さな会社で、次世代スペースシャトル用のエンジン開発が進められており、今年中にも打ち上げ実験が行われようとしている──。僕たちは意地を張って宇宙開発しています。誰かが夢のあきらめ方を教えてている。「どうせ無理」という。
2)それは違うよ。人は足らないから助けあう。足らないことをバカにしないで、恥ずかしがらないで。足りないから好きなことを伸ばそうと考えることができる。Give&Takeは必ずGiveから始まる。困っている人を助けるには、誰もができることでは助けられない。
3)人の言うことを聴く人にしかなれません。自分で考え、自分で調べて、自分で試すこと。6キロのポリエチレンで10万馬力のロケットエンジンを作りました。安全なので、世界で唯一、ウチの自宅の目の前で見学できます。音速の8倍の炎が。
4)いやだなあ、だめかもという躊躇の向こうにチャンスがあります。作っても作っても吹っ飛んでしまうロケットエンジンでした。なんで爆発してしまうのか。3キログラムの軽さしか許されないからです。世界初のプラスチックを燃料にしたエンジン。
5)学校で教えてもらえるのは過去のことだけ。でも、僕らにはこれからと未来しかない。自分で考え、自分で試す。周囲からイヤミを言われます。誰も信じてくれないから、一人勝ちなんです。世界初は世界一なんです。失敗はします。イヤです。なぜイヤなのか。人から必要とされなくなるのが怖いのです。
6)だから何もしないことを選ぶ、様子を見るとかいう。そして何もできなくなる。必要とされない。失敗は避けられません。失敗に備えよう。絶望的観測をしながら、希望を持って備えよう。ネガティブシンキングの人は、他の人の見えない穴が見えます。希望的観測はダメです。
7)「俺はまだ本気出していない」という人は、一生やりません。「失敗したらどうするの」と叱られて、こう言う人になってしまいます。「失敗したら」という人は、無視してください。失敗してからどうするかを考えましょう。「もうだめだ」は辞める言い訳です。まだできることがある。
8)自分のせいでも、誰かのせいでもない。「誰のせいだ」ではなく「なんでだろう」と考えます。赤平市では大人は「不景気だからしょうがない」と言います。仕事がないなら、作ればいいんです。発明は簡単です。その秘訣は、イヤなことを我慢しないで、無視したりしないで、なぜイヤなのかを考え、
9)だったらこうしてみたらと考える。考えることで発明になる。人間は自分と相談できる。天使と悪魔と自分の3人で話し合う。このとき、「うぜえ、むかつく、わけわかんねえ、きもい」という簡単な言葉しか知らないと、発明はできません。美しい言葉を知れば人を救う発明ができます。本を読もう。
10)考えるのは面倒くさい、無理という人には恐ろしい未来が待っています。仕事がないのです。僕らはロボットにできない仕事をするべき。「うぜえ、むかつく」ではなく、なぜそうなのかを考える。発明をしたら自分で会社を作らないといけなかった。「自分でできる会社のつくり方」という本を買った。
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11)分からないことをそのままにしなければ、なんでもできます。すべての人はもともと小さい、何もできない。私は34歳で会社を作り、宇宙開発をするとは思わなかった。すべての人にすばらしい未来があるのに、「どうせ無理」といわれてあきらめていく。僕は一人ぼっちとか隅っこが大好きだった。
12)いろんなことに興味を持ち、夢中になる、集中する子供だった。おかしい子だった。今では普通じゃない子はおかしい子にされてしまいます。うちの会社はフツーじゃないと言われる。いや普通です。無ければ作ればいい。今は無ければ買えという風潮ですが。
13)普通とか常識を疑ったら、仲間を探せばいい、世界は広い。2000年までは僕と父さんの2人だけの会社だった。一生続く仕事はない。2004年から宇宙開発を始めました。特別だと必要とされる。普通だと比べられる。自分の心のざわめきを大切にすれば、特別な存在になれる。
14)すぐ「それは儲かるんですか?」という人がいる。なんでそんなこと聞くの? 僕のばあちゃんは樺太で敗戦で全財産を失った。だから僕にこう言った。「本を買って頭に入れなさい」。僕はペーパークラフトの紙飛行機に夢中になった。中学になると「いつまでバカやってるんだ」と言われた。
15)でも僕は知っていた。「NASAも同じことをしている」と。飛行機やロケットを作りたいと先生に言ったら、「お前は頭が悪いから、大学に行けないから無理だ」と先生に言われた。「この先生は飛行機のことを知らんな」。これは進路相談ではなくて、進路評論にすぎなかった。
16)やりたいことを、やったことのない人に相談すると、間違いなく止められる。やったことがある人に会おう。でも赤平には飛行機やロケットをやる人はいない。そこでライト兄弟の本を読んだ。ライト兄弟は大学に行っていない! 自分で学ぶという道がある。早くスタートを切った人が勝つ。
17)自分は勉強が嫌いです苦手ですと言う人は、いつの間にかキライになる。それはテストの点が悪いから、人の目を気にするからです。自分のことを頭が悪いと思わないこと。教科書を100%暗記したら100点は取れるでしょう。分からないこと、知らないことは、恥ずかしいことではない。
18)暗記よりも、分からないことを調べる能力が大事です。本を読むことです。売れる、儲かるでは新製品は生まれません。世の中を何とかしたいという思いから生まれます。伝記には諦め方が書いてありません。伝記を読もう。それを人生の台本にしよう。
19)僕は飛行機やロケットの勉強ばかりして脳味噌を使っていたので、大学に入れました。好きなことをやろう。しかし暇つぶしは危険だ。僕は大学に入ったら100点になってしまった。ずっと小中でやってきたことだから。それは否定されてきたことだった。
20)大学や専門学校は、もっと知りたいことを自分で学ぶ場。先生が教えてくれると思ってはいけない。アヒルの顔の新幹線も作りました。26回失敗して27番目でできた。好きなことはがんばれる。でも5年で辞めました。飛行機の嫌いな人が入社してきたからです。「余計なことをしたら損をする」
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