トルコ旅行記(1)ハギア・ソフィア |
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1)今回のトルコ・ギリシャ旅行のテーマは「温故知新」です。大量の情報が氾濫し、忙しい現代だからこそ、偉大なる過去の遺産からゆっくりと学ぶことが必要だと考えました。それにしても快適なのはトルコ航空。テレビのリモコンの裏がゲームコントローラーになっており、空の上でテトリス三昧です。
2)2月2日の朝6時10分。夜明け前。多くのモスクからイスタンブールの街中に鳴り響くアザーン(礼拝の呼びかけ)の大音響で目が覚める。これぞイスラムの国に来たという感動があった。この日はまず、長年の夢であり、今回の旅の一番の目的であった、ハギア・ソフィアを見に行った。
3)ハギア・ソフィアは、西暦537年にローマ帝国のユスティニアヌス帝が建設したキリスト教の教会で、高さ56m、直径31mの大ドームを持つ巨大な建物。その名称は「聖なる叡智」を意味し、日本語だと上智大学と同じである。コンスタンティノポリス総主教庁の所在地でもあった。
4)ハギア・ソフィアの約1500年に及ぶ長い歴史の中でも最大の衝撃は、1453年の東ローマ帝国の滅亡であろう。キリスト教の教会からイスラム教のモスクになって458年、1935年からはトルコ政府によって無宗教の博物館になって現在に至る。
5)以前から写真を見たり、ウェブサイトで情報収集をしていて、その数奇な歴史に魅せられると共に、その美しさから「ビザンチン建築の最高傑作」と評されており、これを見ることができたのは私にとっては非常に価値のあることだった。
6)ハギア・ソフィアにはさらに、「ビザンチン美術の最高傑作」と言われるキリストのモザイク画「デイシス(請願)」がある。これはモスク時代は漆喰で覆われていたものが剥がされたもので、このモザイク画のキリスト像は、威厳と慈愛に満ちており、私が見たキリスト像の中で最も素晴らしい。
7)イスタンブールでは、数多くのモスクを見学し、なかでもオスマン帝国の伝説の名建築家ミマール・シナンのモスクはどこも素晴らしかったが、そのもととなったハギア・ソフィアを超えるものは、私にとっては見当たらなかった。(終)
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