受験生に贈る早稲田の1年生事情 |
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(写真)新入生歓迎でにぎわう早稲田大学正門(一般道から撮影)
1)4月22日(金)、早稲田に行ったら、新入生のサークル勧誘でとても賑やかでした。本来なら4月1日の光景ですが、今年は震災の影響で授業開始が遅れたため今日になったのでしょう。これだけサークルにパワーのある大学は他にありませんから、こういう元気な光景を見るのは頼もしいものです。
2)一方で早稲田では、学部ごとに様々な教育上の取り組みがあります。今日は受験生向けに、早稲田の新1年生がどのような教育を受けるのかをご紹介します。まず政治経済学部。1年生はチュートリアル・イングリッシュが必修です。ネイティブ教員から最大4人までの超少人数教育で英語を学びます。
3)第二外国語は週2回のクラスと週4回のインテンシブクラスがあります。ゼミは3・4年ですが、1年次に総合基礎演習、2年次に総合演習と言うゼミがあり、最大18名までで議論やプレゼンを学びます。この1・2年ゼミは必修ではないようです。必修化すべし。
4)政治経済学部には「グローバル日本政治経済コース」という外国人留学生対象の英語学位プログラムがあり、全講義が英語で行われます。日本人学生も一部の科目を履修できます。政治経済学部にはクラスがなく、語学のクラスが友達づくりの場になります。1年間同じメンバーで、クラスコンパもあり。
5)必修科目を落としたり成績が悪いと、3年次からのゼミに入れない「ゼミなしっ子」になる恐れがあります。ゼミに入れないと人的にも学問的にもかなり寂しい&厳しい学生生活になり、就職にも影響するでしょうから、ゼミには入れた方がいいでしょう。まれにそれを超越する人が出るのも早稲田ですが。
6)政治学科では「政治学英語文献研究」という必修科目が恐れられています。これは厚さ5センチの英文教科書を使って政治制度を学ぶもので、落とすと再履修です。政治経済学部の1年生は、とにかく英語や第二外国語の語学のクラスで友人を作っておくことが肝要です。
7)法学部は8号館という新しい校舎を使います。学生ラウンジが狭くていつも混雑しておるのがしゃくですが、地下2階には学生読書室という学部専用図書館があります。ちなみに慶應にはありません。やはり語学の授業で仲間を作ります。英語を選択するとチュートリアルイングリッシュが必修です。
8)法学部は早稲田一テストが難しいと言われていますが、大半の学生が法律サークルに入り、先輩から助言を受けます。先輩から法律の講義を受けるサークル活動は良き伝統です。試験対策のレジュメも手に入ります(笑)。法学部生ならぜひ法律サークルに入っておくべきでしょう。
9)商学部は3・4年生に2年間続くゼミがあり、2年生の夏にゼミを選択します。1年生は必修科目が多いのが特徴です。大人数講義が多いので友達はできにくく、語学のクラスで友人を作り、その友人を大人数講義でも探して一緒に履修するのがよいでしょう。
10)教育学部は12の学科専修に分かれており、数十人から最大でも200人前後なので、少人数授業が多く顔見知りになりやすく、友達のできやすい学科です。ただしクラスがない学科もあるので、自分で積極的に話しかけることが重要です。
11)早稲田の教育学部は教員になる人が少ない、とよく言われますが、実際、教職免許を取る学生は3割ほど。国立の教員養成学部と違って教職科目は単位にならず、6・7限など遅い時間の開講が多いため、本当に教師を目指す根気がないと続きません。
12)社会科学部は1年次は語学教員が、2~4年次はゼミの教員が指導教員となります。英語科目のみの履修で卒業できる「現代日本学プログラム」も開設されました。これは留学生向けですが履修は可能なので根性のある人はどうぞ。かつては楽勝学部と言われましたが現在は簡単に単位は出ないそうです。
13)国際教養学部(&商学部)の校舎である11号館は、ラウンジやコンピュータ室、自習室、学部図書室、コンビニなどの設備がとても充実しており、早稲田で最も完成度の高い学部校舎です。授業は全部英語で留学必修なのでがんばってください。
14)留学必修と言っても、英語圏の留学先の選考はTOEFLのスコアや1年次前期のGPAで決まるので、入学後の勉強が欠かせません。非英語圏でもGPAは重視されます。授業は出席重視で課題も多くプレゼンやディスカッションが沢山あります。学生は留学生が多くフレンドリーな人が多いです。
15)基幹理工学部は65%が大学院に進学。1年生は学科に所属せず2年生から選択します。40%の学生が入学後に志望学科を変更しているそうです。1年次の成績が悪いと希望の学科に勧めないこともあります。研究室配属は3・4年次です。
16)創造理工学部は7学科あります。先進理工学部は6学科あります。先進理工は1限からの授業が多くレポートも多く忙しいそうですが、学生同士は仲良くなれるそうです。サークルは文系学部や他大生とのサークルに入って、出会いのチャンスを増やすとよいでしょう。
17)文化構想学部は二文時代の名残で、遅い時間の講義が多いそうです。3年次になると卒業研究科あるいはゼミかのどちらかを選択します。文学部にはゼミがなく、文化構想学部だけがゼミがあると宣伝していますが、部外者の私には文学部との違いがよくわかりません。
18)文化構想学部は語学に力を入れており、1年前期は必修英語が週2回、通年で必修第二外国語が週4回もあります。週に4回も顔を合わせる語学のクラスで友人を作りましょう。英語のクラスがそのまま基礎演習のクラスになっているので、顔なじみになりやすいのは良いです。
19)文化構想学部は2年次から6論系に分かれますが、例によって1年次の成績が重要です。必修が午後に多いので、午前中を有効に使うことと、週4回もある第二外国語を乗り切って良い成績をとり、希望の論系に進めるようにすることが、1年生にとって重要です。
20)文学部も17コースに分かれており、2年次から進めますが、やはり1年次の成績が重要です。文学部も第二外国語が週4回あります。必修英語や基礎演習があるのは文化構想学部と同じです。
21)人間科学部の必修科目は、「基礎演習(1年前期のみ)」「統計学」「チュートリアルイングリッシュ」「カレントトピックス(英字新聞を読んで要約したりする)」「第二外国語」の5つ。これら必修科目で同じ学科の学生と顔を合わせることが多いので、そこで友人を作りましょう。
22)スポーツ科学部の必修は「スポーツ教養演習」という30~40人の1年ゼミ、「チュートリアルイングリッシュ(週2回)」「野外活動実習(夏休みに2泊3日のキャンプ)」「スポーツ科学概論(オンデマンド授業)」。所沢キャンパスだけではなく東伏見キャンパスも使用するがここは学食がない。
23)スポーツ科学部には第二外国語がなく、代わりに「スポーツ英語」という授業がある。2年次から7コースに分かれる。私は所沢キャンパスには行ったことがあるが、学園祭やオープンキャンパスはバスが激混みなのでまだ行ったことがない。(終わり)
(参考文献)『早大生による、早大生協マガジンLaAie』(早稲田大学生活協同組合)
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