ニューヨーク大学アブダビ校 |
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 07月号 [雑誌]
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1)『クーリエ・ジャポン』7月号に書いてあった、ニューヨーク大学アブダビ校の話を書き残しておこう。2010年秋開校。学生数は各学年150人。全寮制、学費は500万円。少人数授業。世界からの受験生は9000人を超えた。一期生150人は39カ国から。
2)米国の大学が海外分校を設置する理由の一つとして、本校の学生が、1~2学期だけ海外分校に学べる留学プログラムにできるというものがある。アブダビ校の教育内容はリベラルアーツ教育(少人数・全寮制で幅広い教養を身につけることに重点を置く高等教育)で、将来的には2000人規模に。
3)「少人数・全寮制で幅広い教養を身につけることに重点を置く高等教育がリベラルアーツ教育である」という本書の定義に忠実に従うと、日本でこの条件を満たしているのは秋田の国際教養大学だけであり、ほかは「自称リベラルアーツ教育」ということになるが、いかがなものだろう。
4)アブダビ校の新入生はSAT(米国版センター試験)の平均点がアイビーリーグと同水準で、学生の9割はバイリンガル。2013年にはNYUは上海校を開校させる。アブダビはアラブ首長国連邦でもっと裕福な国で、NYUは世界中から学生を集めるために絶大な支援を受けている。
5)同大学は国際交換留学や奨学金を扱うフルブライト・プログラムを運営する国際教育協会にコンタクトを取り、同協会から世界のトップクラスの高校900校を挙げてもらった(あれ?日本は入っているのか?)。そしてそれらの高校に、最も優秀な生徒を推薦するよう要請した。
6)NYUアブダビ校の学生は、5大陸に点在するNYUの他校に留学できる。学期ごとにベルリン、ブエノスアイレス、プラハ、ニューヨークなどを渡り歩いて学べる。全部英語だからできることだ。アブダビ政府は、この大学を作るにあたっての資金を全額出している。
7)アラブにありながら、思想、書籍、インターネットに自由にアクセスが保証されている。学生は「これほど学生に教えること、そして学生から教えられることに熱意を持っている先生を、これまで見たことがなかった。最大の魅力は、世界から集まる、多様なバックグラウンドの学生」だという。
8)NYUの職員は、世界各地のトップレベルの高校を選定し、上海、ブエノスアイレス、ヨハネスブルグ、ウィーン、シドニーなど十数か所で大学紹介のイベントを開催(あれ?日本は?)。「真にグローバルな大学」というコンセプトや、学生と教員の比率が8対1であることなどを説明し、
9)各高校に優秀な生徒を2名推薦するよう要請した。NYUは入学志願者を275名まで絞り込んだ後、50人ずつアブダビに招待し、見学をさせたが、これは選抜試験の一部だった。教授の模擬講義や受験生のグループディスカッションなどを実施した。あるグループはある曲を18ヶ国語で歌った。
10)学生の選抜に際しては、学業成績はもちろん重視したが、同時に社会を改良する意思を持っているかどうかを重んじた。そのため、医学研究に携わった経験や、ボランティア活動などで社会正義を追求した経験は高く評価された。
11)39カ国からの学生の3分の1が米国出身で、以下UAE、中国、ハンガリー、ロシアが多い。日本の大学はどこもパンフレットやホームページで「国際化」「グローバル化」と言っているが、実際にはどうなんでしょうか。(終わり)
【無関係】
ホリエモン語録
http://news.livedoor.com/article/detail/5555535/?p=14
「日本の国立大学は、教授が一般教養の授業をしなければならない。大学一年生に対して、熱力学の基礎講義なんかをしている訳ですよ。そんなのアホらしい話で、助手や専門の講師にやらせればいい」
「アメリカのスタンフォード大学は財団を作って、卒業生の成果に対して投資する。そこから莫大なキャピタルゲインが出て、それを再投資している訳です。だから、アメリカの大学って、潤沢な研究予算がありますよね。日本では東大と慶応以外は悲惨」
「以前、東大の総長に呼ばれて提言をしたんですが、まったく動きがない。東大の業績を企業化して投資すべきなんです。国立大学法人になった訳ですから、最終的には民営化するんですよね。独立採算でやってけるのか」
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