8/12 在学生の保護者が受験生の保護者をもてなす女子栄養大学 |
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(写真)染谷忠彦常務理事と、在学生の保護者の皆さん
1)埼玉県坂戸市の女子栄養大学のオープンキャンパスに行きました。お盆に開催すると、受験生の保護者も休みなので、結構な参加者があるそうです。常任理事の染谷忠彦氏による保護者対象説明会を聴きに行ったのですが、染谷氏は自分でしゃべらず、
2)当日朝いきなりオープンキャンパスの学生スタッフに「君たち、今日しゃべってくれ」と声をかけて、4年生の学生2人に登壇してもらうことにしました。まず食文化栄養学科4年のAさん。川越女子高校普通科出身です。
3)彼女は担任の先生(家庭科担当)に勧められて女子栄養大を見学。設備が良いのと、案内してくれた人の人柄で入学を決めました。同学科は栄養士養成を目的としておらず、卒業生は外食、流通、フードコーディネーター、パティシエ、調理師などを目指します。
4)1年次は、月曜から金曜まで、朝から夕方までびっしり授業が詰まっている。2年生になると専門科目が増えるが、この大学の場合は調理実習が多く、とても充実しているという。3年生になるとグループワークの授業が増える。
5)1・2年生の時の勉強は特にハードで、「他大学の倍」といわれるほど授業がある。夏休みも、連休も、ゴールデンウィークもなく授業や実習がある。こうしたスパルタ教育をする大学なのだ。
6)続いて実践栄養学科のBさん。こちらは管理栄養士養成なので、さらにスパルタ学科である。彼女は名古屋の高校からやってきた。管理栄養士合格者数1位なので進学先に選んだ。勉強はとにかく大変で実習が多い。1年生の「基礎調理」では、
7)アジの三枚おろしや、大根の千切りのテストがある。大根の千切りテストがなかなか突破できず、毎日家で大根の千切りを食べる羽目になった。2年生になると「大量調理」という実習があり、200食もの食事を、グループで作る。
8)Bさんは、1年生のころは、この大学の良さが分からなかったという。「なんでこんなとこにきたんだろう」と思った。それは、座学の基礎科目が多かったからだ。理科、数学、社会みたいな科目ばかり。しかし、2・3年生になって実習が増えてくると、
9)座学で学んだ基礎の大切さを認識した。「3年生の後期になって初めて、女子栄養大でよかったと心から思えました」。入学が決定するとすぐ生物と化学のドリルを渡されて、入学直後にテストがある。できない子にはフォローがあり、ここで基礎を徹底する。
10)女子栄養大学は家政学系の大学と違い、栄養学を理系ととらえる傾向が強い。理科には力を入れているという。学生はほとんど毎日大学に来ており、4年生が特に忙しい。学食も夏休みなく8月も平日は毎日営業している。学生が大学に来ているからだ。
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11)ここで学生2人の話は終わり、染谷氏は「一般入試で入る学生の2/3は、実際に大学を見ていない。よその総合大学も調べてが、だいたいそうだった」という話をする。「まあ、今日いらっしゃっている皆さんには関係のない話なのですが」。
12)続いて、在学生の保護者のお母さん5人が登壇。彼女たちはオープンキャンパスのスタッフとして、受験生の保護者と個別相談に応じている。保護者会の役員であり、1学年に40人ほどが立候補制で参加する。在学生の保護者がオープンキャンパスに来るのは珍しい。
13)5人のコメント。(親1)「高校生の時よりも勉強している」。(親2)「学費は高いけど、それ以上の勉強をしている。アルバイトをする時間がない。こちらの大学は、学生一人ひとりを大切にしてくれるので、安心して子どもを預けられる」。
14)(親3)「大根の千切りの試験に落ちて、毎日家で大根を切ってがんばっている。厳しく教育していただいている。9月の試験には受かってほしい。指定された本を読んで読書感想文を書いているが、自分では読まないような本を指定してくれるので、とても勉強になっているようだ」。
15)(親4)「1年生の4月は、キャベツの千切り、大根の千切り、キュウリの千切りをしていた。高校の時よりも勉強している。毎日夜9時10時まで家で勉強している。クラスの人数も少ないので、全国の友達ができた」。
16)(親5)「調理実習で、いろんな料理を習ってくる。祭日も大学に行っているが、楽しく通っている」。(染谷)「ウチのカリキュラムは他大学の2倍。毎日大学に通います。大学生が就職できないのは親がダメにしているから。なんでも自分でやらせてください」。
17)説明会終了後は、女子栄養大学名物、学食に行ってきました。今日のA定食は、サラダとんかつ(300㌍)、きんぴらごぼう(70㌍)、ゼリー(57㌍)、胚芽米ごはん(283㌍)、味噌汁(玉ねぎと小松菜、39㌍)です。ここの学食はとてもおいしくてヘルシーです。
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18)染谷氏とは、「大学には保護者専用の連絡窓口があってもいいんじゃないか」といった話をしました。女子栄養大学の課題は、成績トップ層の受験生は、国公立大学の栄養学科に行ってしまうことで、志願者獲得の課題は多いと考えているそうです。
19)そのほか保護者向けのアドバイス。「教育環境がしっかりしている大学を選ぶ」「子どもと意見が違っても尊重してじっくり聴き、十分に受け入れてから親の考え方を離すべき」「面接試験では、家庭状況が出る。大人と話す態度や、ちゃんとした生活リズムが大事」
20)「保護者とのコミュニケーションを通じて、子どもたちは大人としっかり会話できる人間へと成長していく。この能力が身に付けば、受験だけでなく就職活動も突破できる」「適切なコミュニケーションと、規則正しく健康な生活づくりを心がけるべき」
21)お金の話「進学に必要な費用と支払い時期を早めに把握し、計画を立てることが大切。推薦入試の場合は支払い時期も早くなる」「資金不足で進学を断念しなくてもいいように、日頃から節約を心がけるべき。入学金と学費以外にも、実習費や教材費も忘れずに」
22)「日本学生支援機構奨学金には高校生のうちから予約できる制度があるほか、奨学金制度を持つ自治体も多くある。早いうちから情報収集し、高校3年生になったら申し込む準備をしてください」
23)「家庭において重要なのは、家の経済状況を子どもにすべて話すことです。大学卒業後、保護者は子どもの面倒を一切見ないこと。奨学金はすべて子どもが返還することを約束しましょう。こうしたことが子どもの自立を促します」
24)女子栄養大学は、学生が150~200単位も取る、徹底的に勉強させる大学である。3年次後期からは研究室に所属し、理工系大学と同じように教員ごとに学生研究室が存在する。これは家政学系大学の栄養学科には一般的にはない。
(↑写真↓)3年次後期から学生研究室に所属。この部屋が自由に使える
25)今日、女子栄養大学で聞いて印象に残った話は、「教員にとって、研究の成果は論文だが、教育の成果は卒業生だ」という五明紀春学部長の発言。教員が自信を持って卒業生を社会に送り出せる大学は素晴らしい。
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『タニタの社員食堂』のレシピを考案しているのは、女子栄養大学短期大学部の卒業生。