8/22 大阪物療大学に行く |
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(写真)小川利政教授とマルチスライスX線CT装置
2011年度に開学した大学は、すべて足を運ばないといけません。
最後に残った大阪物療大学に行ってきました。
関西空港からJRで鳳駅に行き、徒歩ですぐです。
大阪物療大学は、保健医療学部診療放射線技術学科だけの単科大学で、
今は1年生84人(定員80人)だけの小さな大学です。
ご案内いいただいた小川利政教授は、ご自身が診療放射線技師であり、
大学では事務局の就職・渉外部門・部門長という役職です。
「小さい大学なので、なんでもやっています」とのこと。
ユニークな校名ですが、これは物理療法の専門学校として開学した伝統ゆえで、
今でも理学療法・作業療法の専門学校を持っています。
診療放射線技師の学校としては、京都医療科学大学に次いで
日本で2番目に長い歴史を持ち(78年)、
全国7万人の診療放射線技師の1割、7000人(累計)がこの学校の卒業生で、
診療放射線技師業界では一大勢力です。全国に現役で4340人の卒業生がいます(2011年3月現在)。
就職は卒業生とのつながりが重要ということで、
伝統ある専門学校の実績は頼もしいものです。
診療放射線の大学・短大・専門学校は全国に42校あります。平成22年の求人数は、卒業生2023人に対し24.117件と、実に12倍。年々増えており、就職はきわめて有望です。贅沢を言わなければ、絶対にどこかの病院には就職できる状態だそうで、特に地方では人材が不足しており、70歳で現役で活躍されている技師の方もいらっしゃるとのこと。
もともとは男性の多い職業でしたが、最近は乳がん検診などで女性の技師が歓迎される場合もあるため、今は3割弱が女性。大阪物療大学の一期生も3割が女性です。放射線に理解のある医療関係者の師弟も多いとのこと。看護師と違い、当直勤務のない9時~5時の世界であり、労働条件がよいのも魅力です。
勉強は厳しく、一定の水準に達しないと国家試験を受けさせないため、国家試験の合格率は、全国平均の80%を上回る94.2%(平成21年度)に達しています。国家試験合格者の就職率は100%です。
四大化した理由としては、専門学校卒では大学病院や国公立病院、公的病院などで採用面で不利ということもありました。大学院まである国立大学の医療技術系に比べ、どうしても見劣りしてしまう側面があったのです。専門学校のままでは、私立病院の就職が中心になり、卒業生の進路の幅を広げるためにも、四大になったとのこと。
大阪は医療系大学が増えすぎだと思っていたのですが、この大学はちょっと違う存在だということがわかりました。
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