無名大生は受ける前から負けているマスコミ就活 |
テレビ局の内定がほしいなら、これは知っておけ―面接、筆記試験、エントリーシート 採用担当者はどこを見るのか?
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1)「情報を制する者が世界を制する」という言葉があります。軍事力(パワー)ではなく、その前の情報収集が戦(いくさ)の勝敗を決めることは、武田信玄や織田信長もよく知っていました。彼らは無理な力攻めではなく、事前の情報収集で勝てる戦に臨むから常勝なのです(たまには負けましたが)。
2)昨日、早稲田大学に行ったら、「マスコミ就活塾」の立て看板が出ていました。正式には、学生就職活動支援団体 学生メディアフロンティアが主催する、新・就活生対象 マスコミ・ハイクラス就活オリエンテーション というイベントの告知です。早稲田と慶應の近くで、10月に開催します。
3)これは、元TBSディレクターによるマスコミ就活入門講座、マスコミ内定者トークセッションなどをするイベントで、懇親会もあります。学生メディアフロンティア@GMF_infoとは、現役マスコミ人と学生内定者による学生支援団体で、ES・作文・面接対策を中心に、
4)毎週のゼミを通してマスコミ就活の基礎と実践を学び、毎年多数のマスコミ内定者を出す、9年の伝統がある学生団体だそうです。2012年度内定実績は、NHK、日本テレビ、電通、博報堂、リクルート、サイバーエージェント、三菱商事、東急エージェンシー、NTTデータ、ソフトバンクなど。
5)団体のホームページを見ると、青山学院大学、明治大学ぐらいまでは、キャリアセンターの掲示やビラ配りなどで告知が届いており、早慶に限らず、他大生にも門戸は開かれています。さて、なぜ冒頭に情報格差の話を書いたのか。MARCH以下の大学には、この情報が届かないのです。
6)自爆ですが、私も10年前に就職活動をした際、エントリーしただけで、NHKや朝日新聞に入社できるような錯覚に陥りました。今でも、無名大学の諸君は、同じ妄想を抱きながら、大手マスコミにエントリーするでしょう。はっきりいっておきます。99.99%は、時間の無駄です。受かりません。
7)有名大学の学生が大手マスコミに受かりやすいのは、入学時の学力が高かったからだけではありません。このマスコミ塾のように、有名大学にはチャンスが、情報が溢れているのです。しかも、有名大学の学生のほうが一般的に、そうした情報を自分で探し、つかみ取る力があります。
8)自分でなんとかする力。それは、大学受験の時も同様だったのです。地頭の差(だけ)ではありません。効率的に勉強をする、最適解を迅速につかむ力が優れているのです。そして、その差は、大学に入ってから、さらに開きます。無名大生はここを勘違いしている。就職で逆転できると思っている。
9)無名な大学でテニス部の副部長をしたり、充実したアルバイト生活を送っていると、自分が楽しいから、その経験を語れば就職できる錯覚に陥りがちですが、それは、自分の大学の中でリア充だっただけで、他大学の人間はもっと努力をしているかもしれません。もっと外にチャンスを求めているでしょう。
10)今日の話は、あくまでもマスコミの話題で、すべての就職のことを語るつもりはありません。とにかく、有名大学が大手マスコミに入りやすいのは事実であり、それは、学生のインプット、アウトプットの両面で、大きな情報格差、意欲格差、行動格差があるということを、述べたまでです。
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