MBA EXPO TOKYO2013 慶應と名古屋商科大 |
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山内太地メールマガジン
「親が知らない進学のヤバい話」
毎月第1・3月曜発行。
1)11月30日(土)に東京・竹橋のTKPガーデンシティ竹橋10Fで開催された、MBA EXPO TOKYO2013
AUTUMN/WINTERに行ってきました。15大学のビジネススクールが出展していました。まず、慶應義塾大学経営管理研究科の話を聞きました。
2)慶應のビジネススクールは2年間で400万円かかります。他との大きな違いは、仕事との両立が「できない」ことです。昼間のフルタイムの大学院なので、仕事を辞めて入ったり、会社から仕事をいったん辞めて派遣されてくるという、ちゃんと社会人が学生に徹する大学院になっています。
3)慶應のMBAに入ると、最初の1学期、2学期は、月~金は毎日大学に通って授業を受けます。3学期には週3日ほどになります。8領域の必修科目をすべて受けます。8領域は会計管理、経営科学、組織マネジメント、マーケティング、経済・社会・企業、財務管理、生産政策、総合経営です。
4)1学年100人を、50人×2クラスに分け、この50人クラスで授業を受けます。仕事を辞め、高い学費を払ってきているので、学生は「投資を回収しよう」と意欲に燃えている方が多いそうです。2年次はゼミと修士論文が必修で、ゼミは平均3~5名の少人数で行われます。
5)慶應MBA2012年度入学者の66%が休職もしくは退職。15%が企業派遣、19%が新卒です。年齢は30~35歳27%、28~29歳21%、26~27歳14%、22~23歳13%、24~25歳9%となっており、20代後半から30代前半が主力となっています。
6)2012年度入学者の出身学部は、政経・経済20%、法14%、工・理工13%、商12%、文5%、経営3%となっています。商学部が多くて経営学部が少ないのは、慶應出身者が多いからなのかもしれません。
7)気になる修了後の進路ですが、コンサルティング・情報サービス業23%、商業(小売、卸売、デパート、総合・専門商社等)12%、金融・保険・不動産9%、機械・電気・輸送・精密諸製造業7%、化学・石油・ゴム・窯業、鉄鋼、非鉄・金属6%などとなっています。
8)慶應MBAには後期博士課程があるので、研究者を目指すこともできます。こちらも全日制の大学院なので、仕事との両立は困難な道のりです。KBS同窓会は3500人を超えており、人脈が役立つのはさすが慶應といえます。
9)次にお話を聞いたのは、名古屋商科大学です。ここのMBAは高い評価を受けています。パンフレットには世界MBAランキング国内1位、アジア3位と書いてあります。マネジメント教育の世界的評価機関AACSBとAMBAの双方から認証を受けた国内唯一の教育機関であることも売りにしています。
10)名古屋商科大学のMBAであるNUCBは、名古屋、東京、大阪の3キャンパスに400名の学生が在籍。実務家教員が96%、オリジナルのケースが510本あるそうです。授業は社会人に配慮して土日のみに行っています。
11)名古屋商科大学MBAの科目履修方法はとてもユニークです。土日にずっと同じ科目を朝から晩までやるので、2週末4日で1科目が完結します。複数科目を同時に学ばないのです。週末に学んだことを月曜からすぐ業務に行かせるとPRしています。全部の科目が集中講義型なわけです。
12)授業は土日の朝9:30~16:40までみっちりやります。まず個人で予習してきて、そのあとグループワークとクラス討議をする「ケースディスカッション」をします。これを1クラス40~50名で繰り返します。7月から9月と2月から3月に長期休暇があります。
13)96%の実務家教員の内訳は、コンサルタント43%、弁護士等専門職16%、執行役員・パートナー15%、代表取締役・経営者12%、その他14%となっています。(2013年4月現在)どこかの日本の大学の経営学部でも、執行役員や代表取締役から学べる大学があればいいのにと思いました。
14)名古屋商科大学MBAの在学生の出身学部は、自然科学40%、社会科学39%、人文科学21%となっています。半分近くが理系というのが特徴です。在学生の業種は製造27%、サービス17%、情報通信14%、医薬13%、金融保険6%となっており、やはり理工系が多い。
15)実務経験年数年数は20年以上が36%、15~19年26%、10~14年31%、5~9年6%、3~4年1%となっています。30代~40代が多く、学費は289万円です。年齢構成は30~39歳41%、40~49歳23%、29歳以下25%などとなっています。
16)法人向けカスタマイズ研究もやっており、目的に合わせた会社ごとのカリキュラムを提案。信用金庫の若手幹部候補生養成で9時~17時×3日のプログラムを用意し、組織行動リーダーシップや戦略的思考とマネジメントなどを学びます。他にもメーカーでマーケティングの研修などもしています。
17)キャンパスが名古屋、東京、大阪にあるので、転勤になっても移動できるし、出張の時に履修できます。成績優秀者は最短で1年で修了も可能です。1科目から履修できる仕組みもあり、基礎科目1単位42000円、発展科目2単位12万円となっています。
全文は12月16日発行のメルマガで公開します。
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