摂南大学の入試広報は、自校教育だ |
http://www.setsunan.ac.jp/jitsuryoku/index.html
「志願者数が大幅に増加した要因は、直接的には「7年ぶりの入試制度改革」など、上位大学を徹底的に意識した入試戦略が奏功したことです。一方で、受験生の理系人気、資格志向、グローバル化に関わる学部人気は、時代のニーズに合った学部構成の本学にとって大きな追い風となりました」
「少人数教育を示す1つの指標が「教員1人あたりの学生数」です。これは教員1人につき何人の学生を担当するかを表し、 少ない数値ほど1人ひとりの学生を大切にしたきめ細かな教育が行われていることを示します。本学は近畿地区における主要私立総合大学のうち、最も少ない数値となっており、教員1人あたり26.2人です。」
摂南大学がこうした自校PRをしても、上位大学に合格した受験生は絶対にそちらに行ってしまいます。では、なぜこうした広報をするのか。これは、在学生への自校教育なのです。「君たちは近畿大や龍谷大に落ちてきたかもしれないが、摂南は良い大学だよ」と。
「上位大学を徹底的に意識した入試戦略」と公式ホームページで言うのは、勇気がいることです。しかし、あえて序列の中で勝負していることを明確にしたほうが、実際には偏差値や入試難易度の序列の中で戦って、負けた気持ちで入学した学生のハートに響くのです。オンリーワンを気取って、自分たちは名門大だと思い込み、受験生がどこに落ちてきたか、どこの滑り止めに自校を位置付けているか、正確に分析できない大学では、こうはいきません。
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