苦境にある私立大学が生き残る3つの方法 |
いくつかの大学はこの「なあなあの関係」を断ち切り、学力重視で上位高校の獲得に成功して生き残りました。しかし、「学力の高い高校生」は限られていますので、すべての大学に同じ手は打てません。何より、「推薦で大量に入れる」スタイルに慣れきった大学は、下位高校を失うリスクを恐れて、学力重視に転換できません。
こうした大学が生き残る方法は、3つあります。
①偏差値競争に参加する
学力を重視し、上位私大に戦いを挑むのです。武蔵野大学、共愛学園前橋国際大学、金沢星稜大学、白鴎大学、大阪経済法科大学、大和大学などがこれにあたります。(筆者個人の見解です)
②人気分野に転換する
看護、教育、医療系を大幅に拡充し、場合によっては既存学部を潰します。帝京平成大学、帝京科学大学、園田学園女子大学、梅花女子大学、京都橘大学、京都学園大学、開智国際大学、目白大学、プール学院大学などです。
③オンリーワンを目指す
人文、社会科学系学部を維持しつつ、偏差値競争ではなく、ユニークな教育や入試制度でオンリーワンを目指す方法です。①、②に比べて即効性は薄く、まだ、成功事例とまでいえる事例は少ないですが、多くの大学が今後これを目指すでしょう。
千葉商科大学サービス創造学部、追手門学院大学、大手前大学などです。
しかし、多くの大学は、④何もしない。を選びます。そうした大学から潰れます。
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