共愛学園前橋国際大学2017新たなる挑戦 |
「KYOAIGLOCAL HONORS」です。
2018年度からスタートするこのプログラムは、「専門性をさらに高めた上級プログラム」で、「地域の未来を創るグローカルリーダー」を育成。独自の「グローカルオナーズ入試」で15名を募集します。現状でも、全国の大学学長が教育面で評価する大学5位(『大学ランキング2018』朝日新聞出版)と教育に定評のある共愛学園前橋国際大学ですが、これをさらに高め、数学力があり、知識だけでなく行動力もある人材育成をするため、このプログラムはなんと数学必須の4教科入試を実施。(英語、国語、数学+理科または社会)、面接(口頭試問で思考、判断、表現力を見る)もあります。「文系だから数学は不要という大学入試への挑戦です。論理的思考力の育成に数学は欠かせません」(後藤副学長)。
KYOAI GLOCAL HONORSが育成するのは、地域の課題を政策提言できる学生。数学だけでなく英語も重視し、ベルリッツを導入します。1年生からニューヨークに留学し、ニューヨークにある群馬県人会とも交流。10日間の研修費用は全額支給されます。「世界の中の群馬を体感してもらうのです。私たちは恥ずかしげもなくこのキーワードを自信を持って使います」(後藤副学長)。語学力、論理的思考力、判断力、数的処理の4つの能力を、卒業時までに伸ばします。
KYOAI GLOCAL HONORSの1年生と2年生の前期は、実践的英語力育成プログラムと数的処理能力育成プログラムの2つのプログラムで、英語力、論理的思考力、数的処理能力の基礎を作ります。ゼミは4年間ありますが、全学年が合同の「サブGH演習」もあり、先輩後輩の交流も予定されています。1年生のうちからゼミでは発信型学習を重視し、2年次のゼミでは文献収集、要約方法、論文執筆の規則などのアカデミックスキルを習得するほか、論文・文献輪読を通して経済・経営系の理論を習得します。インナー大会への挑戦に向けた論文執筆、プレゼンテーション作成も学びます。
2年次後期からは、選択型の推奨プログラムとして、「ビジネス力育成プログラム」「公務員養成プログラム」がスタート。タイでの海外インターンシップ、行政・自治体でのインターンシップなどが予定されています。
3・4年次の専門ゼミは2つあり、村山賢哉Honorsゼミ(経営学、組織論、人的資源管理論、イノベーション)と西舘崇Honorsゼミ(平和学、国際協力学、現代日本外交)です。前者はイノベーター育成を掲げ、課題解決できる人材を育成。後者はアナリスト育成で、課題設定できる人材を育成します。この2つのゼミが共同で、群馬県内のグローバル化の問題に取り組むのです。「国公立大学の推薦入試にチャレンジするような上位学力層の人材を想定しています」(後藤副学長)。
オナーズ演習は全コースから教員が参加し、専任アシスタントが学生の日々の学習進捗や悩みをサポートします。就職担当スタッフも1年次から支援し、群馬銀行、新聞社、県内ITベンチャー、国際関係NPO、JICA群馬デスク、シンクタンクなど、オナーズの目指す人材像に合致したインターンシップ先を提供します。地域連携担当スタッフは、キャリアに結び付く地域での活動を支援します。このように、徹底的に群馬県に特化したグローカルリーダーを育成するプログラムです。
学費は通常の学生と同じで、1年次の海外研修は全額支給、選択制プログラムの費用は大学負担。入試得点により選抜されたグローカルオナーズ特待生になれば、授業料は4年間全額免除になる場合もあります。
このように、今まで以上に群馬県内の優秀な高校生を獲得したいプログラムのため、大森学長は県内高校にトップセールスを実施、群馬県内の名だたる名門高校も営業して回り、説明会の案内に返事が無い高校にはテレアポまでして執念の営業を実施し、群馬県内の大学でグローカルリーダーを育成することの意義を説いて回っています。このプログラムの最大の特徴は学生による政策提言書の作成で、課題設定と解決策の提示をし、政策シンポジウムの開催など自治体や地元企業とのさらなる連携の強化が予定されています。
群馬県の大学進学者約9000名のうち、約6000名が東京に流出します。前橋市も地元に残るのは3割。共愛学園前橋国際大学のKYOAI GLOCAL HONORSが、どれだけ地元の優秀な高校生を前橋に、群馬に引き留められるのか、注目です。