遅れている日本の美大、硬直した日本の大学教育 |

私が昨年見学してきた、世界最大級の芸大である
ロンドン芸術大学(University of the Arts London)では、
6つのカレッジで24000人もの世界から集まった学生が学んでいる。
なかでも私が卒業制作展を見てきた
ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション
(London College of Communication)
は、とんでもない学科構成だ。
ぜひ、日本の芸術系大学と比較して欲しい。
3D Design
Animation
Architecture, Artefact and Spatial Design
Arts Management
Book Arts
Buying and Merchandising
Curation and Criticism
Design
Digital Arts
Digital Media
Documentary Research
Drawing
Enterprise Management
Events Management
Film, Video and Broadcast
Floral Design
Games Design
Graphic Design
Illustration
Industrial Design
Interactive Multimedia
Interior Design
Journalism
Marketing and Advertising
Media and Cultural Studies
Photography
Print Media and Production
Printmaking
Product Design
Public Relations
Publishing
Retail
Screenwriting
Sonic Arts
Surface Design
Travel and Tourism
Typography
Visual Display and Design
絵画、版画など美術の基本的なコースから、
ブックデザイン、文書研究、花のデザイン、印刷、出版、タイポグラフィなど、イギリスが伝統的に強そうなジャンル、
未だに日本では色物扱いのアニメ、ゲーム、
デジタルメディア関係のコースも充実しており、
すでにインタラクティブメディアのコースもある。
シナリオ製作、音響芸術、ジャーナリズムなどもある。
驚くべきは、バイヤーとマーチャンダイジング、企業経営、イベント経営、マーケティングと広告、リテール(小売)、広報、旅行と観光の学科など、日本では経営学部になるジャンルを網羅していることで、芸術を「売る」「宣伝する」ということに、本気で取り組んでいることが感じられる。
日本の美大、芸大の発想は、非常に遅れていると言わざるを得ない。
イギリスの、世界最高峰の芸大の一つが、これだけ
世界のアートの最先端の潮流に追いつこうともがいているのに、
日本は何をしているのだろう。
アートは、売れることが大切、
アートは、一般人に伝わってこそ価値がある、
アートは、すべての学問に通じる、
私はロンドン芸大を見たことで、
自分の考えが正しかったと確信できた。

