5/20 Twitter学長めぐりその3 Z会&長岡大学編 |
(写真1)Z会の寺西隆行氏@teranishi
5月20~22と新潟に行ってきました。メインは5月21日の敬和学園大学@KeiwaCollege とサイエンスカフェにいがた@ecochemでの講演ですが、せっかくなんで空いた時間に新潟県の大学関係者に会いたいと思い、 Twitterでつぶやいたところ、まんまと長岡大学の中村大輔先生@10wingsから連絡をいただき、原陽一郎学長@h_yoichiroにもお会いできるということで、急遽訪問を決めました。実は長岡造形大学@N_I_Dさんからもアプローチいただいたのですが、先着順ですみません。
東京駅から新潟行きの新幹線に乗ったのですが、お見送りいただいたのは、これまたTwitterで出会ったZ会の寺西隆行氏@teranishiです。寺西氏はZ会の営業部ハイパーソーシャルメディア開発特命職という肩書です。ダイガクエストというサイトを運営しています。
Z会の寺西隆行氏@teranishiが運営しているダイガクエストというサイトは、http://www.daigaquest.jp/ クチコミによる大学総合ポータルサイトです。ぜひ多くの大学&大学生に参加してほしいとのことですので、ここで寺西氏に代わって宣伝しておきます。
長岡駅からは中村大輔先生@10wingsのマイカーで長岡大学に向かい、原陽一郎学長@h_yoichiroからお話を伺いました。原学長は東レの偉い人だったのですが、「仕事ができる人は偏差値はまったく関係ないんだ」と力説します。「最初の上司が重要だ」と。
「ある特定の人のところから、やたら優秀な人材が出る。入社して最初の上司、最初の仕事がいかに重要か。東レ時代はそこに特に気を使った」とのこと。「仕事の能力は学力は関係ない。偏差値で大学を見るのは全く意味がない」と原学長はおっしゃいます。
(写真2)長岡大学のみなさん。左から曽根孝雄事務局次長、原陽一郎学長@h_yoichiro、中村大輔専任講師@10wings、木宮歩入学室主任@miraclerockey
長岡大学は、学生に社会人としての力を付けて出す、職業人として出すことに、特に力を入れた指導をしているそうです。新潟県の高校生で大学進学者は年間1万人。そのうち3000人が地元にとどまり、7000人が首都圏などに流出していきます。しかし地元では堅実な就職が一杯あるそうです。
長岡大学は毎月、全学生を面談し、指導カルテを作ります。これで中退者が出るのを防ぎ、県内企業への高い就職率を誇ります。ところが、こうした手の込んだ教育は、「その程度の学生が来るところ」と地元進学校にあなどられ、優秀な生徒が来てくれません。これは浜松大学や敬和学園大学と同じ悩みです。
地方の新設私立大学の多くは、定員割れで苦しんでいます。しかしその実態は、地域の進学校からそっぽを向かれ、遠隔地から学生をかき集めている例が非常に多いのです。本来ならば市場はあるはずなのに、開拓しきれていないのです。90年代はそれでも志願者が集まりました。
しかし、90年代の志願者増は、バブルだったのです。地域の進学校を相手にしなくても、バブル志願者が集まってしまったのです。こうして、地域から確実に学生を集めるノウハウを構築しないまま、現在の苦境を迎えてしまいました。地域の高校との信頼関係の再構築は、緊急の課題です。
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