9/7 ビジネス・ブレークスルー大学に行く |
(1)ビジネス・ブレークスルー大学の説明を聞いてきました。応対いただいたのは、宇野令一郎学部事務局長、溝上恵美学部企画広報室室長のお2人です。BBTUは秋葉原の富士ソフトビル19階にある、オンライン大学です。そもそも、とある有名大学を中退してこの大学に転校した学生、
(2)宮川裕司君@yujimiyakawaに出会ったのがきっかけでした。もし彼に出会わなければ、私がBBT大学に関心が向くことは当分なかったでしょう。まず最初に、「日本は社会人が大学で学べない国だ」という話から入ります。OECD諸国では、働きながら大学で学ぶ社会人学生が
(3)20%ぐらいいる。韓国でも10%ぐらいいるのに、日本はなんと1.8%しかいない。その理由はいろいろあるが、これを何とかするために、100%オンラインだけで学べる大学は必要であろうと。BBTUでは学生全員にiPodタッチを配り、好きな時間に勉強できるようにしている。
(4)オンラインで勉強するBBTUの授業の特徴の一つが、授業の「短さ」。いくらネットやiPodでも、90分の授業を延々と聴くのはつらい。そこで、動画の長さは5分から120分までと幅広く、多くが20分から25分の授業である。学生はこれをダウンロードして、ちょっとずつ勉強できる。
(5)BBT大学の設置しているのは経営学部である。しかし、今までの経営学部と違うのは、大企業の経営を理論化して教わるのではなく、自分で起業したり、新しい課題を解決するような、コンサルタント的な、課題解決型の授業を提供する点だそうだ。しかしこれは私が聞いた話をただ伝えても仕方ない。
(5)たぶん、BBT大学の経営学部の教育は、今までの大学にない良さがあるのだろうとは思う。だが、まだ1年生しかいない以上、今私が何を言っても宣伝にしかならない。4年後、一期生が社会でどう評価されるかでしか、判断ができない。これは国際教養大学もそうで、私は4年間論評しなかった。
(6)BBT大学ではオンラインのデメリットである本人による出席確認の問題を解決するため、指紋認証を導入したり、厳しく出席確認をしたり、オンライン授業の動画の中で課題を出し、ボタンを押さないと授業が進まないようにしたりと工夫している。成績はレポート50点、講義の視聴確認10点、
(7)そしてオンラインでのディッスカッションが40点だ。これはネットの掲示板上で行われている。学生同士や教員と学生が直接である、オフ会のような課外活動のイベントも開催されている。教員は一般的な知名度は低いが、玄人にはわかるビジネスの分野のすごい先生たちらしい。
(8)なぜBBTは大学院だけでなく学部教育を始めたのか。MBAとは何が違うのか。MBAは、大企業、グローバル企業でマネージャーをやる人向け、ウチは起業したい人、独立開業したい人のための経営学部なのだとのこと。
(9)なぜ日本で社会人向けのMBAやオンライン大学が盛り上がっていないのかというと、アカデミズム偏重で、産業界が認める使える知識や学問を提供していないのではないかという話であった。現状ではビジネス・ブレークスルー大学の成果は未知数であるとしかいえない。今後どうなるか楽しみだ。
・説明会資料
http://www.slideshare.net/bbtu/bbtu-pdf
・テレビ東京夜11時の「ワールドビジネスサテライト」にて
2週連続BBT大学関連が特集されたURL
(7 月15日放映)PCとモバイルで、いつでもどこでも学ぶBBT学生の日常生活(3分15秒目から約4分)
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/post_1276.html
(7月23日放映)最先端の経営戦略論として話題の平野敦士カール先生の「プ
ラットフォーム戦略」
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/img20100727_wb_o1.html
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