10/5 山形大学でFDの取り組みを伺う |
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(1)立命館アジア太平洋大学の見学記を書かなくちゃいけないが、その前に行った山形大学の話がどんどん置き去りになっていくので、とにかく書いておくことにする。何か掲載予定のある正式な取材ではなかったのと、いろいろあってとにかくまとまりのない取材で、我ながら今回はちょっと。
(2)山形大学では、FD担当の杉原真晃准教授、小田隆治教授にお話をお伺いしました。私は私大出身なので、大学=マンモス私大という認識がどうしても強いのですが、小田先生いわく、国立大学は昔から教員1人に学生10数人で、手厚い指導をしており、教育の質は高かったのだと。
(3)教養部があった時代から教員は学生に対し担任制で、声高に宣伝してこなかっただけ。独立行政法人化のころから、今までやってきたことを、きちんとPRするようになったのだという。競争的資金の獲得など国立大学を取り巻く環境は厳しいが、設備改善など山形大学はうまくいっているように見える。
(4)小田教授は、今の山形大学は、全国を意識し、大学としてきちんと取り組みを発信しているのだという。そうした動きが、積極的な大学改革の急先鋒として注目を集めているのだ。山形県内出身の学生は約3割。全国型というと聞こえはいいが、逆に言えば、県内の学生を確保できていない状態だという。
(5)いままでの山形大学は、地域型の大学ではなかった。地域との結びつきが足りなかった、地域貢献していなかったという反省があり、独法化後はかなり力を入れている。山形大学がなくなっては山形県は困るという危機感を地域と共有し、エリアキャンパスもがみ、FDネットワークつばさなどを推進。
(6)「公益性の高い国立大学は、私立大学以上に地域貢献活動をすすめるべき」だと小田教授は言う。FDに関しても、「まだ一般の知名度は低いが、とにかく教育をよくしたいという思いでやっているので、多くの人に興味を持ってほしい」とのこと。
(7)山形大学のFDや地域貢献の取り組み、アドバイザー制度、サポートファイルなどは、今はまだ全国的には珍しくて先進的な取り組みだが、山形大学の内部から見れば、特別なことではなく、やるべきことをやっている姿なのだろう。
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