9/20 桃山学院大学経済学部を訪問する |

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(写真)取材にご協力いただいた、桃山学院大学の皆さま
1)9月20日、大阪府和泉市の桃山学院大学を訪ねました。がんばる中堅大学の取材は、私の大事なテーマの一つです。今回は経済学部長の竹歳一紀 教授、情報センター長の経済学部・藤間真 准教授、入試・広報課長の嶋田剛氏、
2)入試・広報課 課長補佐の遠藤浩之氏に、お話をお伺いしました。経済学部の目玉は、定員20人の「中国ビジネスキャリアコース」で、入試段階で選抜します。学生たちは中国の南通市の大学に、2年次秋に4か月間留学。
3)現地ではインターンシップもします。2期生は就職100%だったそうで、メーカーが多かったとのこと。このコースの学生は、2013年度入学生からは、1年次に週4日の中国語の授業で鍛えます。留学中は9~11月は南通大学で学び、
4)12月の2・3週目は現地企業でインターンをします。この留学により、学生たちは、積極的に行動したり、リーダーシップを発揮できるようになるといいます。「自信が付いた」という学生もいるそうです。
5)「中国ビジネスキャリアコース」のために、各学年に1人ずつ、4人の教員が担任となります。担任はインターンシップの間は現地に行き、コースの学生の個別指導を徹底します。このコースの留学費用や渡航費はすべてタダです。
6)さて、目玉の「中国ビジネスキャリアコース」は良いのですが、普通の経済学部の学生たちはどうでしょう。桃山学院大学経済学部では、4年間ゼミを実施しています。まず、入学時は必修の「入門演習」で、1クラス20人を
7)専任教員が担当し、新入生に桃大生の基本として、授業の受け方やノートテイク、聞く・話す・読む・書くなどの基本を教えます。大学の施設やサービスのガイダンス、図書館や情報センターの使い方、チャペルアワー、
8)大学の自校教育による学生のアイデンティティー形成、就職担当者によるキャリアの話など、最初の半年のゼミで、大学生(桃大生)になるための基礎をしっかりと身につけるのです。
9)1年生後期は、「基礎演習」があります。こちらも20人ぐらいで、全員必修。今度は、プレゼンスキルや経済学の初歩など、経済学部の入門ゼミとして、少しずつ専門的な内容に入っていきます。このゼミは学生の希望で選べます。
10)2年後期になると、学生は「生活経済」「地域経済」「グローバル経済」「現代経済分析」の4コースに分かれます。前期に、400人の学生を100人ずつ4クラスに分け、全員が水曜日の2限に、各コースの教員から3回ずつ
11)授業を受けます。いわば、どのコースにするかのお試し期間です。この授業を経て、後期には自分の好きなコースを選び、「コース演習」を履修します。これも全員必修です。コース演習は「プレ専門ゼミ」と位置付けられています。
12)3・4年の専門ゼミは2年連続で、必修ではありませんが8~9割の学生が所属します。桃学の特徴として、3・4年では一般教養のゼミも履修できます。ただし教養と専門のゼミの両方を取ることはNGです。卒業論文は必修ではありません。
13)新たな目玉コースとして、2013年度からは、マレーシアで英語とビジネスを学ぶプログラムを始めます。これは学年を問わず10~15人を募集し、春休みに4週間マレーシアの大学の英語教育センターで研修を受けるもので、
14)例によって学生の金銭的な負担は限りなくゼロ。大学での研修の後には1週間の企業見学やフィールドワークも予定されています。このプログラムの参加にはそれほど高い英語力のハードルは設けないそうです。
15)現在の経済学部の一般教養の英語は、1・2年次に週2回という、どこの大学とも変わらないものです。日本人の教員とネイティブ教員が、それぞれ週1回、30人クラスを担当します。ただし、やる気のある学生にはさらなる
16)上級科目は用意されています。留学生向けの英語による授業を取ることも可能です。国際教養学部は週4日語学の授業があります。桃山学院は一般入試で37%の学生を確保しており、この比率は下げないで行きたいとのこと。
17)桃山学院大学は、中堅層の学生が、やる気があれば伸ばしてくれる仕組みではありますが、受動的で何もしなくても、卒業できてしまう面もあることは事実です。現状のままでは、じわじわと少子化で人気が下がってしまう可能性
18)があります。私は経済学部の教育について伺った後、桃山学院大学の特徴、魅力は何なのか、それをどう伸ばし、受験生に訴えていくべきなのかといった話を、皆さんと熱く語り合ってきました。(終わり)
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