ダルマ・プルサダ大学のハリ・スティアワン先生に会う |
時間と学費をムダにしない大学選び2014 - 最辛大学ガイド
新品価格
¥1,995から
(2013/3/20 07:27時点)

(写真)ハリ先生
ジャカルタ市街地のホテルから、シルバーバードというベンツタクシーで約45分。日本円で1345円ぐらいだったが、あとでブルーバードという別のタクシーに乗ったら半額ぐらいだった。みなさん、シルバーバードに無理に乗ることはありません。郊外のごちゃごちゃした町の一角に、ダルマ・プルサダ大学はありました。
ここでは、日本語学科長のハリ・スティアワン先生(33歳)にお話を伺いました。ダルマ・プルサダ大学は1986年に開学した新興の私立大学で、第二次大戦前後に日本に留学したインドネシア人によって作られた、日本とは非常に縁の深い大学です。最初は語学の専門学校でしたが、大学に発展しました。
ハリ先生は、高校3年生の時に、第二外国語として日本語を学んだことで日本に興味が湧き、大学はバンドンのパジャジャラン大学で、日本語を専攻、その後、ダルマ・プルサダ大学の教員となりました。日本に留学した人たちによる奨学金を得て、2007年から2011年まで4年間、東京外国語大学に留学し、修士号を取得。帰国直前に東日本大震災にも遭遇しました。

(写真)日本語学科の2年生たちと私
ダルマ・プルサダ大学の校舎には、インドネシア語、中国語のほかに、日本語も表記されています。文学部日本語学科は1学年120~150人で、大学は4年間。常勤教員は25名、非常勤教員が23名。学生はほとんどがインドネシア人です。先生いわく、インドネシアで日本語は大変人気があり、日本語能力試験の受験者は増えているとのこと。工業団地に日本企業がたくさん進出しているので、日本企業に現地採用で就職する学生が多いとのことでした。
しかし残念ながら、日本に留学する学生はとても少なく、600人の学生のうち、毎年10人以下だそうです。その理由は、留学費用の高さ。日本のいくつかの大学と交流協定を結んでいますが、現在は拓殖大学以外とは活発な交流ができていない状況で、拓殖大学とは年間1名の交換留学をしています。拓殖大生は3週間、学生の家にホームステイしながら、インドネシア語やインドネシア文化の勉強をします。学費は年間1300万ルピア。単純計算で日本円で13万円。日本人にとっては安いですが、逆に考えれば、インドネシア人が私費で日本に留学するのには、日本人の10倍のお金がかかるということです。入試は面接と健康診断のみ。国立大学は数学、英語、道徳などの試験が課され、学費は私大より安いそうです。
授業は1コマ100分。日本語は高校で学んだ人も少しいますが、まったくの初習の学生も多い。9月入学で、1月までが1学期、3~7月が2学期で、2月と8月が休暇なので、日本の大学とスケジュールは合っており、短期留学は可能と思われます。

(写真)日本語学科の職員室。残念ながら教員の個人研究室はありません。
日本語学科では「土曜ダイヤログ」というイベントをしています。これは土曜日に学生と企業を交流させ、フリーディスカッションや交流会をするもので、日本にある企業が面接をすることもあるそうです。2013年11月から5人の学生が、日本の某会社でまずは研修生として学ぶことも決定しています。これはジャカルタではなく日本で就職するものです。
学生たちとも話したのですが、残念ながら日本語が堪能ではない学生も多く、卒論もインドネシア語で書いています。入試が学力試験を課さないことも考えると、インドネシアの大学の中でも、ダルマ・プルサダ大学は決して上の方とは言えないポジションのようです。ハリ先生は、「うちの学生の日本語のレベルは低い方です。しかし! 日本に対する思いは負けません」と言いますが、似たような発言を私は日本中の中小私大の先生から聴いたような気がします。
日本語学科のFacebookページ(ハリ先生が一人で管理しています)
Jurusan Sastra Jepang Unsada
http://www.facebook.com/home.php#!/unsada.jurusansastrajepang?fref=ts

授業はおおむね1クラス20人。卒論は必修です。ゼミは4年生だけあります。日本文学、歴史、文化など。ハリ先生は言語学のゼミで、学生は16人います。
1年生の日本語の授業は週7コマ×100分。そのほかに、国民の道徳、インドネシアの文化、人類学などの一般的な科目も履修します。学生寮は無く、学生はバイクで自宅通学が多い。遠隔地からの学生は大学周辺に下宿しており、家賃は1か月50万ルピア(5千円)ぐらいだそうです。日本人は月150万ルピア(1万5千円)で誰でも3週間ホームステイさせてあげる、大学生じゃなくてもいいとハリ先生は言っていますので、興味のある方はどうぞ。
学生たちはアルバイトはせず、学費は親が出している。ただし、夜間クラスがあり、こちらは昼間は社会人の人が通う。夜間の学費は1500万ルピア(15万円)でなんと昼間よりも高い。日本語学科の夜間の学生は1学年15人ぐらいと少なめ。
ハリ先生は週7コマ担当しており、「授業がいっぱいあって、研究の時間が無い」と嘆いているが、年1本は論文を書かないといけないというルールだそうだ。入試の面接は職員がやる。新入生を5クラスに分け(1クラス25人程度)、担任の教員を置くが、担任の仕事は履修登録の相談に乗るぐらい。クラスごとにスケジュールがあり、一緒に授業を受けている。わずか6人だが、給付型の奨学金がある。
ハリ先生のインタビューはこれで終わり、あとはキャンパスを見学しながら学生と話をしました。

(写真)受付嬢のティファニーさん(日本語学科4年)とハリ先生、大村君、安井君
ツイート



