メルボルン留学フェアに行ってきました |
2)最初に話を聞いたブースはMENZIES(メンジーズ)という私立工業専門学校で、英語留学のコースを持っている。話を聞いたのは真艸嶺(まどれい)アレインさんという、京都でオーストラリア留学のエージェントをやっている人でした(写真右)。
3)この学校の留学費用は1週間190オーストラリアドル。単純計算で2万円ぐらい。正規の大学は倍ぐらいだそうだ。ホームステイでの生活費が月5万円ほどかかる。授業は火~金の週4日で、1日5時間、週20時間。9時~15時で、クラスは15人ほど。
4)語学学校ではない正規の専門学校も留学は可能で、たとえばベーカリー専攻(パン職人養成)学科は67週(1年半)で1万2500ドルの学費。デンタルアシスタントの学科もある(日本で働けるのか?)。英語留学は一般的には半年から1年は通わないと身に付かないとのこと。
5)次に話を聞いたのはACADEMIES AUSTRALASIAという長い名前の学校で、高校留学と語学留学を扱う。シドニーにある高校は、日本の高1を終了してから2年次に編入する(4月入学可)。そして2年間オーストラリアの高校で学ぶと、日本の名門大学に帰国子女入試で入れるのが売り。
6)「オーストラリアの高校を出て、何も日本の大学に入らなくても、世界のどこでも行けばいいのに」と私が言ったら、「日本企業は日本の学歴重視ですからね」と冷静に返された。
7)ただし、オーストラリアの高校2年生に編入するのには、相当な英語力が必要だ。指定のテストを受けるわけだが、この基準に達しないと、ESLという準備クラスに入ることになり、正規の高校留学は始まらない。ESLはおおむね半年間通い、IELTS5.5レベルまで上げてから高校に入れる。
8)高校の学費は年間1万3500ドル+諸経費1700ドルぐらいで、軽く150万円ぐらいになり、安くは無い。ただし、名門大学の帰国子女枠を狙うと言う戦略がある富裕層の人なら、選択肢の一つかもしれない。住居は必ずホームステイとなる。費用は月10~15万円ぐらい。
9)高校のクラスは1クラス20人と少人数である。さらに、生徒は全員が留学生となっている。日本では高校から海外留学と言うとまだ保護者はかなり抵抗があると思うが、今後盛んになっていくのかどうか注目される。
10)同校は語学学校も持っている。こちらはシドニーにもメルボルンにもあり、月~木の週4日授業で1日5時間、週20時間の授業。半年以上のコースだと学費は週300ドル(約3万円)。家はホームステイかシェアハウス。クラスは10名前後。中国、韓国、中南米からの生徒が多い。
11)3校目はACU(AUSTRALIAN CATHOLIC UNIVERSITY)という正規の大学。オーストラリアの大学は高校の修了証明書と、授業に付いていける英語力さえ証明できれば、なんと受験なしでストレートに大学に入れる。米国留学よりずっと簡単だ。しかし、
12)当然ながら英語の授業についていけずドロップアウトする日本人学生が少なからずいるのは事実である。これは入りやすいオーストラリアの大学のリスクとして知っておいた方が良い。ACUの学費は年間1万8200ドルだが、これは他の名門大よりは安いそうだ。
13)オーストラリアの大学は英国と同じく専門のみの3年制が多いので、日本から留学する場合、1年間は準備学級のファウンデーションコースに所属しなければならない場合もあるが、ACUはこれが不要だという。ただし、授業についていける英語力としてIELTS6.0などの基準がある。
14)英語力の無い日本の高校生や大学生がオーストラリアの大学に入る場合、まず語学学校に半年か1年通ってIELTS5.5になり、さらにファウンデーションコースやディプロマコースに半年から1年通ってIELTS6.0になり、そこから大学3年間となる。これはわりとしんどい。
15)ACUには、ビジネス&コミュニケーションスタディーズ、アート&エコノミクスなどといった、日本にはないユニークな学科もある。オーストラリアは大学教育が重要な輸出産業であり、制度やサポート体制が良く整っている印象を受けた。(END)
ツイート
←読後にクリックをお願いします