すばらしい三重短期大学 |
1)三重県津市に三重短期大学という短大がありますが、ここは津市立の公立短大です。法経科第1部(100名)、法経科第2部(150名)、生活科学科(食物栄養学専攻50名、生活科学専攻100名)からなる小規模な短大で、4年制大学への編入に力を入れています。
2)法経科第1部は法律コースと経商コースからなり、法律が専門的に学べる公立短大は全国唯一です。政策系の科目も充実し、4大の法学部にも劣らぬ、公務員養成に強い学科を標榜しています。経商コースは経済学、会計学、経営学を幅広く学び、金融系就職に強く、中学社会の教員免許も取得できます。
3)法経科のゼミは憲法、刑法、民法、行政法、労働法、行政学、経済史、経済政策、金融論、財政学、経営学、会計学などスタンダードな内容になっており、夜間の第2部でも同様に学べます。2部は勤労学生のために作られましたが、現在は社会人のリカレント教育や、4年制大学への編入学生が多い。
4)夜間の大学は授業時間が短くなるので、夏期・冬期に集中講義を設けています。また、1部(昼間)の講義を受講したり、1年次から2年次に進級する時に、第1部に転部することも可能です。2014年4月入学者は男性45名、女性35名と女子学生も多く、年齢は19歳未満が54人、20代17人、
5)30代1人、40代3人、50代2人、60代以上3人となっています。三重県民が50人、愛知県11人、兵庫県4人、大阪府2人、1人なのは岩手、新潟、富山、福井、岐阜、奈良、京都、和歌山、徳島、愛媛、鳥取、大分、沖縄など。生活科学科食物栄養学専攻は栄養士だけでなく、3年間の実務経験
6)で管理栄養士になることもできます。こちらも、4年制大学への編入者が多くなっています。生活科学科生活科学専攻生活福祉・心理コースは、2年間の実務経験で社会福祉士の受験資格が得られます。こちらも、福祉や心理などの4年制大学に編入し、法務教官や臨床心理士が目指せます。
7)生活科学科生活科学専攻居住環境コースは、二級・木造建築士は卒業年に実務経験なしで受験でき、4年制大学よりも2年早く受験できます。一級建築士試験も卒業後4年間の実務経験で受験できます。こちらも、建築や農林、環境系の大学への編入が増えています。
8)教職課程があり、法経科第1部では中学2種「社会」、生活科学専攻では中学2種「家庭」、食物栄養学専攻では栄養教諭2種が取得できます。ちなみに、岐阜市立女子短大とスポーツの交流戦をしています。大学祭は11月です。公務員受験講座は専門校から講師を招き小論文指導もしています。
9)三重県内の金融機関や有力企業の短大採用枠に高い就職実績を誇り、公務員やJA、栄養士の専門職などにも就職しますが、驚くべきは編入学実績で、2014年3月卒業生のなんと41人が国公立大学に編入。法経科第1部21人、第2部6人、生活科学専攻11人、食物栄養学専攻3人。
10)私立大学には8人が編入し、南山大学3人、愛知大学1人、日本大学1人、椙山女学園大学1人などとなっています。合計49人。南山、関西、京都女子などの指定校推薦があるほか、三重大、香川、佐賀、島根、広島大では、三重短大からの推薦者に対して大学で選考が行われます。
11)すなわち、一般の編入学だけではない、有利な仕組みがたくさんあるのです。しかも、三重短大は編入学のための特別講座を開設して、希望者に英語や小論文の対策をしています。ゼミでの個別指導でも、希望大学に応じた対応を取っているそうです。面接練習や志望理由書の添削も教員がしてくれます。
12)学内のECCによる編入講座と面接や志望理由の教員によるチェックで国立大学への高い編入実績を誇るのです。三重大学には2014年3月卒のうち14人が編入しています。岐阜大4人、広島大3人、兵庫県立大3人など。国立大と同様の授業料減免制度があり、授業料の全額・半額免除があります。
13)入試ですが、推薦入試で半分程度、一般入試とセンター利用もあります。推薦は書類審査・小論文・面接で、一般入試は英語と国語(古文・漢文をのぞく)、センターは個別試験は行わず2教科2科目(食物栄養学のみ3教科3科目)。法経科2部はセンターは1科目、一般入試は小論と面接だけ。
14)そして、学費は激安です。年間39万円しかかかりません。法経科第2部に至っては、わずか15万円です。入学金は、16万9200円(2部14万1000円)ですが、津市民なら8万4600円(2部7万500円)とさらに安くなります。そんなわけで、三重短期大学はお得な大学です。(終)
ツイート
←読後にクリックをお願いします