夏のオープンキャンパスで、未来の恩師を探そう |
http://www.sanno.ac.jp/exam/event/opencamp/jiyugaoka20150726.html
2)高校生の皆さんは、入試説明と模擬授業を黙って聞いて、キャンパスを見学して、無料カレーを食べて帰るだけのオープンキャンパスはやめてください。必ず、事前によく調べて質問を考え、大学生や大学の先生に質問をしてください。大学は対話の場です。
3)オープンキャンパスの模擬授業は黙って聴くだけではなく、聴きながら質問したいことをメモします。そして、最後に「質問がある人?」と聞かれたら、手をあげて質問してください。あるいは、講義の終了後に先生に駆け寄って、質問をしてください。他の生徒は黙って帰るので、先生を独り占めできます。
4)模擬講義をした教授の名前を、スマホで検索してみてください。ブログやTwitterやFacebookをやっているかもしれませんし、ネットで記事を書いたり取材されているかもしれません。あるいは、研究業績や経歴を調べてみてください。興味が湧いたら、メールで質問しても良いでしょう。
5)大学で最も大切なことの一つは、「恩師と出会うこと」です。講義を黙って聞いているだけの4年間では、恩師には会えません。必ず先生と対話をしてください。自分が履修した講義の先生全員と、1対1で対話をする機会を作りましょう。そうやって恩師を探してください。
6)慶應に入ったビリギャルさんは、「ゼミにも入らず卒論もなく、後に恩師と呼べる先生に出会ったわけでもない。専攻を決め、深くその道を追究したこともない。」と日本経済新聞に書かれました。恩師に会えなかったのは、ちょっともったいないです。http://www.nikkei.com/article/DGXNASFE16053_X10C14A4000000/?df=2
7)しかし、ビリギャルさんは慶應でミス慶應コンテストを主催する広告研究会に入り、「いろんな人に会い、様々な経験をし、授業よりも成長できた」。これは慶應だから使える魔法であり、中堅私大で同じことをしても売りにはなりません。
8)サークルや学生団体やグローバルな活動で「意識の高い学生」になるのは、もちろん構いませんが、やはり大学では、尊敬できる恩師に出会ってほしい。先生の研究室で本を借りるとか、専門分野について学食や芝生で先生や仲間たちと語り合い、学び合う喜びや楽しさを知ってほしいと思います。
9)夏休みのオープンキャンパスは、高校生が大学で恩師を見つけるための窓口になってほしい。だから私は、研究室公開や実験公開、あるいは教室での学科ごとの展示が充実した大学のオープンキャンパスを大変好みます。一方的に大学の説明を聞くだけのオープンキャンパスではなく、対話の場があるからです。
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