名古屋商科大学大学院(NUCB) |
全ての講義でケースメソッドを採用しているのが特徴で、マネジメント研究科の学生は全員に修了要件として自らケースを書く「ケースライティング」が課される。また、「ビジネススクールにとってケースは命だが、日本発のものはまだまだ少ない。海外のケースのみに頼らず、独自のケース開発を進めたい」(栗本博行 理事長)として、オリジナルのケースを600本以上保有している(2014年5月時点)のも特筆に値する。
さらにNUCBがこだわっているのが国際認証だ。マネジメント教育の世界的認証機関AACSBおよびAMBA双方から認証を受けた国内唯一の教育機関(2014年5月時点)であり、世界水準の教育をしている。海外では、国際認証を持たないビジネススクールで取得した学位への評価は決して高くないためだ。
NUCBの「ケースメソッド」による講義では、受講科目毎に指定されているケース(教材)を講義前までに読み込み、大量の事前課題をこなすなどの「予習」が前提となっている。講義は教員も巻き込んだ活発な議論の場となり、多様なバックグラウンドを持つ学友との交流により、社内OJTでは得ることのできない俯瞰的な視点を得て、新たなアイデアの発想力をも強化することができるのだ。「同じテーマでも、立場の違う人間がディスカッションをすれば、違う見方が見えてくる。それが、自分の仕事の壁を破る」(栗本理事長)。
また、NUCBでは国際認証継続に求められる質の高い教育提供のため、「アカデミックな業績を持つ実務家教員」をそろえている。「学費は2年間で約280万だが、9割以上の学生は企業派遣ではなく自費で学びに来ている。ビジネススクールの発展は世界的な潮流であり、日本でもまだまだ伸びる」(栗本理事長)
名古屋商科大学のMBAは高い評価を受けています。パンフレットには世界MBAランキング国内1位、アジア3位と書いてあります。マネジメント教育の世界的評価機関AACSBとAMBAの双方から認証を受けた国内唯一の教育機関であることも売りにしています。名古屋商科大学のMBAであるNUCBは、名古屋、東京、大阪の3キャンパスに400名の学生が在籍。実務家教員が96%、オリジナルのケースが510本あるそうです。授業は社会人に配慮して土日のみに行っています。名古屋商科大学MBAの科目履修方法はとてもユニークです。土日にずっと同じ科目を朝から晩までやるので、2週末4日で1科目が完結します。複数科目を同時に学ばないのです。週末に学んだことを月曜からすぐ業務に行かせるとPRしています。全部の科目が集中講義型なわけです。授業は土日の朝9:30~16:40までみっちりやります。まず個人で予習してきて、そのあとグループワークとクラス討議をする「ケースディスカッション」をします。これを1クラス40~50名で繰り返します。7月から9月と2月から3月に長期休暇があります。
96%の実務家教員の内訳は、コンサルタント43%、弁護士等専門職16%、執行役員・パートナー15%、代表取締役・経営者12%、その他14%となっています。(2013年4月現在)どこかの日本の大学の経営学部でも、執行役員や代表取締役から学べる大学があればいいのにと思いました。名古屋商科大学MBAの在学生の出身学部は、自然科学40%、社会科学39%、人文科学21%となっています。半分近くが理系というのが特徴です。在学生の業種は製造27%、サービス17%、情報通信14%、医薬13%、金融保険6%となっており、やはり理工系が多い。実務経験年数年数は20年以上が36%、15~19年26%、10~14年31%、5~9年6%、3~4年1%となっています。30代~40代が多く、学費は289万円です。年齢構成は30~39歳41%、40~49歳23%、29歳以下25%などとなっています。
法人向けカスタマイズ研究もやっており、目的に合わせた会社ごとのカリキュラムを提案。信用金庫の若手幹部候補生養成で9時~17時×3日のプログラムを用意し、組織行動リーダーシップや戦略的思考とマネジメントなどを学びます。他にもメーカーでマーケティングの研修などもしています。キャンパスが名古屋、東京、大阪にあるので、転勤になっても移動できるし、出張の時に履修できます。成績優秀者は最短で1年で修了も可能です。1科目から履修できる仕組みもあり、基礎科目1単位42000円、発展科目2単位12万円となっています。