2015年 12月 24日
金沢工業大学 全科目で「教え合い」 |

金沢工業大学(石川県野々市市)は、2015年度から22科目で開講している新しいアクティブ・ラーニングを、全308科目に導入する予定だ。
具体的には「教え合い」と「反転授業」で、教え合いは、例えば授業内で学生がグループになり、小テストを解いた後、大学院生のシニアTAに指名された5人の学生が、机を並べた5つの島に座り、回答できなかった学生がその学生を訪ね、解き方を習うもの。どこの島も訪ねない学生はシニアTAが声をかけ、その場で個別指導する。シニアTAはどの学生が問題を解けそうかを常に把握している。
通常、授業は上位層2、中間層6、下位層2の学生の中間層に向けて行われるので、上位層2は物足りず、下位層2はついてこられない。そこで、上位層が下位層に教えることで、全員が満足するような授業を目指す。人に教えるには自分自身が理解していなければいけないので、優秀な学生にとってもさらに勉強になるし仕組みだ。
シニアTAは教員の指示で授業の重要な部分をビデオ撮影し、解説も付けてビデオ教材も作成するので、学生は復習用動画をいつでも視聴できる。授業後はシニアTAがライブラリーセンター(図書館)の小教室に待機し、授業が分からなかった学生に対して課外授業も行うので、授業が理解できないまま帰宅することはない。
「反転授業」は、本来授業で実施する学習内容を、デジタル教材などで予習しておき、教室では理解を深めたり、問題解決型の学習をしたりするもの。例えば、授業の最初に予習を前提とした確認テストを行い、その後、採点された前回の授業の宿題を返却。間違った部分の確認を行い、分からない部分は学生が教え合う。予習を済ませているので、発展的な学習や実践的な問題に取り組める。反転授業は飛躍的な学習効果の向上がみられ、予習をしないと授業についていけないため授業外学習も活発になっている。
【反転授業の流れ】
1.家でビデオと演習シートで予習
2.宿題提出
3.確認テスト
4.前回の宿題を返却
5.宿題に対するコメント及び訂正
6.アクティブ・ラーニングを活用した授業の実践
7.次回の授業に向けた準備。予習の範囲や学習のポイント
8.家で復習と課題の取り組み
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by tyamauch
| 2015-12-24 06:27
| 日本の大学

