北京語言大学東京校に行く |
1)東京の池袋にある、北京語言大学東京校(http://www.blcu.jp/)に行ってきました。彭 志平(ほう・しへい)校長、康 武司 副校長、大澤徹 事務局長、楠田法隆 入試広報部部長にお話を伺いました。この大学は、外国人向け中国語教育で中国最高峰の名門国立大学ですが、日本の池袋で4年間学ぶことができます。
2)東京校には入学定員60人の中国語学部が設置され、中国語主専攻と中国語教育主専攻の2つがあります。後者は中国語を教える先生を養成するため、より高度な内容になっています。学費は初年度が114万円で、2年目からは99万円と、ほぼ日本の私大並みです。
3)麻布のテンプル大学と同じく、日本の文部科学大臣指定の、外国大学日本校として正式に認められているので、日本の4年制大学卒と差別なく就職できます(差別するような会社は行かなければ良い)。まったく中国語が出来なくても、最終的にHSK6級まで鍛え上げます。
4)日本人学生60人のほかに、140人の留学生がいます。留学生は韓国やベトナムなど東アジア諸国で、中国人はゼロ。中国人は北京の本校に行きなさいというルールだそうです。このように、池袋で世界各国の多様な学生と学ぶことができます。
5)北京語言大学では、参加型授業を標榜しており、中国語の授業は必ず25人以下で、すべての学生が話すことを基本にしており、黙って聴くだけの授業はしません。本場中国の大学の教授法で、中国語をマスターします。
6)そもそも、HSK(漢語水平孝試)という全世界で使われている中国語能力検定試験は、北京語言大学が開発したものです。HSK6級というのはその一番上で、東京校では4年で到達を目指します。中国語学習歴がゼロでも、入学8か月で4級まで多くの学生がとれるそうです。
7)副専攻として英語、国際経済・貿易、日中通訳・翻訳、中国語、日本語の5専攻があり、英語や日本語、あるいは貿易やビジネスについても学ぶことができます、1学年200人の小さな大学ですが、教員は非常勤を含めて30人です。
8)希望者は、100%、北京の本校に半年から2年間留学できます。140か国1万人以上の留学生が本校にはいます。英語副専攻の学生は2年次後期から1年間、カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学する制度もあります。
9)入試方式は、育成型とAOがあります。育成型は4月から8月に実施し、中国をテーマにした課題に取り組み、グループワークなどをします。AO入試は9月から2月までに6回行われ、意欲を評価します。中国語能力も英語力も問われず、はっきりいって、全入です。
10)オープンキャンパスや学園祭、説明会以外にも、スプリングスクール、サマースクールや、春休みに8万円で5日間の高校2年生向け北京研修プログラムがあり(http://www.blcu.jp/octour2018 )、毎月第4土曜日には中国語教室も開催されています。
11)英語圏のトップ大学に入るのは至難の業ですが、今なら、北京語言大学も北京外国語大学(http://tyamauch.exblog.jp/28848470/ )も日本人は全入です。おそらく、数年後にはこうはいかなくなります。ぜひ中高生のみなさんには、進学先の一つとして検討してほしいと思います。