『アナと雪の女王2』と総合型選抜 |
総合型選抜の場合、2つの探究が重要になってきます。一つは志望校を探究することで、自分が入りたい大学の教育や研究をどれだけ理解しているかです。もう一つが自己の探究で、自分がやりたいことをどれだけ深く考え、それを的確に表現できるか。この2つのマッチングを自分ですることが重要です。
総合型選抜に対応できている、生徒個人の探究的な学習が認められている自由な高校と、まだ一般選抜の点数競争だけに頼り、生徒は塾頼みの高校では、大きな格差が開いています。中学生の高校選びが重要になってきます。
ちょうど家のテレビで『アナと雪の女王2』(2019)を見ていたのですが、これはもうほとんどエルサ個人がどう生きたいかだけが重要で、他の人や出来事はみんな脇役です。
高校も、大学も、親も、先生も、みんな脇役で、生徒個人が、僕が私がどう生きるかが重要なのであって、
「〇〇大学〇名合格!」
というのは、生徒個人の意志ではなく、学校が主役になっちゃっているのだと気が付きました。
『アナと雪の女王』(2014)では、エルサはストーリーをハッピーエンドにするために、自分の能力を最大限発揮する場を失い、いわば学校の枠に閉じ込められて話が終わります。『2』までの5年で、世界は変わりました。