2021年 05月 22日
なぜ2021年度入試で名門私大が定員割れしたのか |
「名門私大、まさかの定員割れ学部が発生」が今年頻発していて、志願者数は十分に確保できているのに、追加合格を出しまくっても最終的には定員を充足しなかったというびっくり事態になっています。
私は入試テクニックの専門家ではないので、それは受験が仕事の詳しい人にお任せするとして、私見としては、多くの、受験者数競争に血道を上げていた大学は、
「受験したい大学だけど、入学したい大学ではない」
というシビアな現実です。
去年まで定員充足して入学してくれていた学生たちも、「不本意入学」であるということです。そんなのどこも同じじゃないかと言われるかもしれませんが、
複数入試で1学部何千人も受験者を集め、定員の2倍3倍の合格者を出し、神業でピッタリの歩留まりで入学定員を逸脱しない入学者数を確保する。
という、私大の当たり前のテクニックが、「入りたい大学を選ぶ」という、大学選びで本来あるべき姿と大きく違っているということです。
ヘタをすると、最近増えてきた、偏差値の高い高校と大学同士の、高大連携(付属校的な)指定校推薦の方が、高校時代に探究やSDGsで自分のやりたいことをしっかり考えて大学選びをした生徒に理想的なマッチングかもしれません。
学力のある程度高い私立中高一貫校を、指定校でどんどん囲い込む首都圏私大。私のように地方から一般選抜で東京の私大に入るのは、難しい時代が来てしまうのでしょうか?
「特進クラスは指定校推薦を使わせない」とはっきり明記してある京華女子中学高校。一方で、それよりも学力が低い文理クラスは、80人の生徒に240人もの指定校があります。ほぼ指定校で大学進学が決まると考えて良いでしょう。
https://www.keika-g.ed.jp/careers/recommendation.php
こうした高校が一般選抜から積極的に脱落していくので、大学の一般選抜の志願者数が増えるはずがありません。大学は自分の首を絞めているのです。
新設学部ながらすでに神田女学園中高を囲い込んでいる順天堂大学国際教養学部。ただしこれは、一般選抜で名門校を獲る競争から脱落したと思われかねない、諸刃の剣です。
by tyamauch
| 2021-05-22 06:04

