奥林匹克直前的中国⑫清華大学(その2) |
広くて質実剛健なイメージの清華大学キャンパスだが、西に進むと様相が変わってくる。「早期建築」と呼ばれるゾーンは、創立当初の校舎があり、緑の芝生の広場を中心に赤レンガの古い校舎が立ち並ぶ、まるでアメリカの大学のような美しいキャンパスとなる。
趣のある白い校門や、清華学堂、大礼堂と名付けられた校舎はどれも美しく、清華大学が当初からアメリカ型大学を志向していたことが感じられた。大礼堂の裏が図書館で、増築を繰り返し、東西に大きく広がっている。その奥には「飲食広場・紫荊超市」という巨大ビルの学食とスーパーの複合施設があったが、なんと学食はスタッフ全員の顔写真を入り口に掲示していた。なんだこれは? こんな変な大学は初めてだ。これだから大学見学はやめられない。
しかし、夕闇が迫ると共に、スケジュールも押してきていた。まだまだ清華大学のキャンパスをじっくり見たかったが、どうしても時間がなく、タクシーで去ることとなった。
←読後にクリックをお願いします