山梨県立大学 |
甲府市の山梨県立大学に行くと、日曜日なのに校舎を開放しており、学生は警備員に届け出れば施設を利用できる。
この大学は定員100人の看護学部のほか、国際政策学部80(総合政策40、国際コミュニケーション40)、人間福祉学部80(福祉コミュニティ60、人間形成20)を持つが、学科定員が20~80人というのは私大ではあまり考えられない少人数教育で、まるで高校のようだ。大学全体の学生数も1200人弱である。学科ごとの学習室を持つなど設備は充実しており、こうした小さな大学で密度の濃い教育が受けられるのは幸福な学生だろうと思った。
だが同時に、どの学部も女子学生が過半数を占め、地元出身者も多いことから、あまりチャレンジ精神や覇気はないだろうと感じた。大学生なんだから好きなことを自由にして世界に飛び出したいという元気な学生には、周囲の高校生のような大人しい学生は物足りないだろう。
ウロウロしていたので警備員に怪しまれ、見学に来た旨を説明するが、相変わらず不審人物扱いである。いつになれば「大学趣味」を一般人に理解してもらえるのだろうか。
「世界中の大学を見て回っているんですよ」と言ったら、警備員に「大学なんてどこも同じだろう」と言われてしまった。「それはどうでしょう」と思ったが口には出さなかった。
←読後にクリックをお願いします