ロンドンミュージアムめぐり |

ロンドンも2回目となれば、大英博物館以外のミュージアムを見ようと、サウスケンジントンへ。自然史博物館Natural History Museum、科学博物館Science Museum、ヴィクトリア・アルバート博物館Victoria&Albert Museumの3つが一カ所に集まった上野の森のような場所だ。しかも全部入場無料!!
自然史博物館の広くて大きいこと。ここは大英博物館から分離したのだが、大英博物館にはない自然科学系の展示はかなり見ごたえがあり、こちらも見なければ全貌を知ったとは到底言えない。動物学・昆虫学・古生物学・植物学・鉱物学の大きく5つのテーマで構成されているが、自分が見た中では「あなたは1個の細胞からどうやって誕生したか?」という人間の発生の展示が面白かった。
お隣の科学博物館に入る。ここも広い! さすが産業革命の国、マニア垂涎の近代遺産の宝庫である。ここはグッズショップがスーパーマーケットのように広く、日本の科学館とは比較にならない規模で、サイコロの中にサイコロの入ったDouble Diceや、投げても戻ってくる飛行機のおもちゃを店員さんが実演していたり、何かちょっと考えさせるサイエンスおもちゃがとても充実していて、日本では見かけないものばかりだった。ひっぱると延びるゴム製のムカデやミミズのおもちゃが気持ち悪かった。アインシュタインのポストカードセットがあった。書店もとても広い。グッズショップとは別に書店があり、これには驚いた。
ヴィクトリア&アルバート博物館は主に工芸品の博物館だが、絵画、彫刻、写真、ガラス工芸品、金属製品、陶磁器、宝石・貴金属、衣装、アンティーク家具など、1日では見きれないほどの展示がある。これらも大英博物館とはまったく違うジャンルであり、ロンドンに行くなら必ず見たいコレクションだ。
感動的なのは、これらの博物館がとにかく子供たちの関心を惹くことに、日本とは比較にならないほど力を入れていることで、自ら「無料ってステキ!」と書いたポスターや看板を張り出し、週末や学校が休みの日はミュージアムを見学しようと熱心に勧誘していることである。ホームページも必ずキッズコーナーがある。
日本の博物館はどこも予算を減らされて青息吐息だが、イギリスもいろいろ事情はあるだろうとは思うものの、子どもの教育や、教養・文化の振興には、いくら金をかけても惜しくないという姿勢が感じられた。日本の科学館、美術館などは、イギリスに比べるとお高くとまって庶民から遠い気がする。それが客足を遠のかせ、アートやサイエンスに対する関心を喚起せず、日本人の芸術に対する関心を低下させ、自分の首を絞めている気がしてならない。
それと、子どもは学校に行かない日は、本当に自分の興味や関心のある好きなことをするべきで、受験勝者めざして塾ばかり行くのは実に愚かで教養から程遠いと感じた。まずは国立科学館・博物館を入場無料にする。日本の文化芸術の振興はそこから始めなければならない。

