「高校の序列=大学の序列」の強固さについて |
「高校の序列=大学の序列」の強固さについて
大学関係者が思っているよりもずっと、地域では高校の偏差値によるランク分けは頑強に固定されています。ある地域内の公立高校の序列が、そのまま大学のブランドに直結しています。以下は神奈川県厚木市の例ですが、あくまでも分かりやすく表現したもので(私立高校を抜いています)、参考までにご覧ください。
地域1位 厚木高校=国公立大学からG-MARCHまで
地域2位 海老名高校=早慶から日東駒専まで
地域3位 座間高校=G-MARCHから東海、神奈川、関東学院まで
↑一般入試志向↑ ↓推薦入試志向↓
地域4位 厚木東高校=日東駒専から大東亜帝国・神奈川地元私大まで
地域5位 ??高校=指定校推薦で行ける大学+専門学校
地域6位 ??高校=指定校、専門学校、就職、etc
高校生は800大学から自由に選んでいるのではなく、高校ごとに、進路の上限、下限があります。本人の学力次第の上限はともかく、問題は下限です。「〇〇高校たるもの、MARCH以下はダメだ」「せめて日東駒専までに入れ」という下限が暗黙のうちに設定されている上位高校が、下位大学に振り向いてくれる可能性は、果てしなくゼロです。たとえ志願者数で成功しているように見える中堅・大規模私大でも、この、無意識に下限を設定している高校にハブられている限り、優秀な上位校の生徒は獲得できません。志願者数を追ったり、露出を増やす広報だけでは、ブランド力向上には限界があるのです。